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石原宏名誉教授が令和元年春の叙勲を受章

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2019.06.26

令和元年春の叙勲において、石原宏名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。長年にわたる教育と研究への多大な貢献が評価されたものです。

石原宏名誉教授

石原宏名誉教授

経歴

石原宏名誉教授(2011年称号授与)は、1973年に本学 大学院理工学研究科 電子工学専攻 博士課程を修了後、本学 助手、助教授を経て、1989年に同 精密工学研究所の教授となりました。その後は、同 フロンティア創造共同研究センター 教授、同 大学院総合理工学研究科長・教授を歴任。2010年に任期満了により退職した後も、卓越教授として1年間教育・研究に携わり、2011年に名誉教授の称号を授与されました。また、2010年から2013年には、韓国・建国大学校 物理学科 世界水準の研究中心大学(WCU)育成事業でも教授を務めました。

この間、半導体デバイス・プロセス技術、特にイオン注入法、半導体基板上への導電膜・絶縁膜の単結晶積層化技術、強誘電体メモリなどの研究に従事。日本IBM科学賞や、市村学術賞功績賞、井上学術賞など数々の賞を受賞、2003年には秋の紫綬褒章を受章しました。電子情報通信学会エレクトロニクスソサエティー会長、応用物理学会会長 、日本学術会議電気電子工学委員会委員長を務め、米国電気電子学会(IEEE)、米国材料学会(MRS)および電子情報通信学会フェロー、応用物理学会名誉会員に選出。これらの教育・研究分野における長年の多大な功績が称えられ、今回の受章となりました。

コメント

この度の栄誉は、東工大というしっかりとした組織の中で、長年御指導頂いた故・古川静二郎教授を初めとする良き先輩、同僚の先生方に恵まれたこと、さらには多くの優秀な教員・研究員・学生諸氏と共同研究できたことによるものと感謝しています。

中でも、私にとって幸運だったのは、1970年頃にヴァンデグラフ加速器が全学共同利用施設として本学に設置されたことです。本来は原子核実験用の施設ですが、私はこの加速器をラザフォード後方散乱法という物性実験に使いたいと思ってマシンタイムを申請したところ、運営委員会において快く認められ、その後20年にわたり、施設管理の実務を担当されていた理学部や原子炉研の先生方と同等か、同等以上の頻度で施設を使わせて頂きました。この評価法は私の研究にとって大変有効で、その20年間に書いた110編の論文の内の約7割で結論を導く重要な役割を果たしました。ヴァンデグラフ加速器が無ければ、この度の栄誉は無かったと言っても過言ではありません。

昨今は、大学における研究環境、特に若手研究者の研究環境が厳しいと良く耳にします。私が研究を始めた50年前とは条件が違うとは思いますが、部局や研究室の垣根を越えて意欲のある若手研究者を盛り立てるという本学の良い伝統が今後も続くことを願っています。

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