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「夏の電脳甲子園」第25回スーパーコンピューティングコンテスト開催報告

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公開日:2019.10.04

「夏の電脳甲子園」として、高校生・高専生が4日間をかけて難題を解くプログラムを作成し、その性能を競う「スーパーコンピューティングコンテストSuperCon(スーパーコン)2018」(以下、スーパーコン)の本選が、8月19日から8月23日にかけて東京工業大学学術国際情報センターで開催されました。

東京工業大学学術国際情報センターと大阪大学サイバーメディアセンターが主催するスーパーコンは、高等学校もしくは高等専門学校の高校相当学年の学生からなる2~3人のチームが、スーパーコンピュータを駆使して難問を解くプログラミングコンテストで、今年は本学のTSUBAME3.0が使用されました。27校から34チームの応募があり、予選により20チーム(東日本12チーム、西日本8チーム)が選抜されました。本学の会場には東日本12チームが、大阪大学サイバーメディアセンターの会場には西日本8チームが集まり、本選を戦いました。

今年の本選問題

多体問題を考える。すなわち、N個の物体の万有引力の相互作用を考えて、その加速度を計算する。物体の個数N=100,000,000とその物体の初期配置、質量が与えられたときのすべての点に働く加速度を求めるプログラムを作成せよ。求める計算結果は、所定の誤差以下であることが条件として課されている。

本選課題の詳細はSupercomputingContest2019outerからご覧いただけます。

発表会・表彰式

発表会・表彰式は8月23日に、東工大蔵前会館くらまえホール(東京会場)において開催されました。大阪大学サイバーメディアセンター豊中教育研究棟7階会議室にテレビ会議システムで中継を行い両会場で同時実施しました。東工大 学術国際情報センター長の伊東利哉教授(情報理工学院)の開会の挨拶に始まり、東工大の益一哉学長からの主催校挨拶(東京会場)、大阪大学サイバーメディアセンター長の下條真司教授の挨拶(大阪会場)、情報処理学会情報処理教育委員会の萩谷昌己委員長の来賓挨拶に続いて、参加チームの紹介を実施委員会委員長である東工大 学術国際情報センターの西崎真也教授が行いました。本選課題・審査方法の説明等については、東工大 情報理工学院情報工学系の横田理央准教授が行いました。また、第25回を記念して、これまでの本選出場経験者が発表会・表彰式に参加し、高校生たちに熱いエールを送りました。

本選結果

上記発表会・表彰式において、1位から3位までのチームにメダルと賞状が、益一哉学長から贈呈されました。

また優れたアルゴリズムやプログラムを作成したチームに贈られる学会奨励賞(電気情報通信学会通信・システムソサイエティスーパーコンピューティング奨励賞、情報処理学会若手奨励賞)は2位のチーム「aTKoder」が受賞しました。

優勝チーム「Nerv」のメンバーからは、「本選問題は、予選問題との難易度の差が桁違いで難しかった」という感想がありました。

順位
チーム名
学校名
1
Nerv
静岡県立浜松工業高等学校
2
aTKoder
筑波大学附属駒場高等学校
3
supercon
開成高等学校

優勝チームNerv

優勝チームNerv

東京会場での集合写真

東京会場での集合写真

大阪会場での集合写真

大阪会場での集合写真

お問い合わせ先

学術国際情報センター

E-mail : sc19query@gsic.titech.ac.jp

10月15日11:00 選抜チーム数および今年の本選問題の一部を修正しました。

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