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NHK Eテレ「こころの時代」にリベラルアーツ研究教育院の若松英輔教授が出演

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公開日:2020.12.17

東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院および科学技術創成研究院の若松英輔教授が、NHK Eテレ「こころの時代~宗教・人生~」にシリーズで出演中です。

この番組は、哲学、宗教を中心とした各界の第一人者や、様々な苦難と共に人生を歩んで来た人物にインタビューし、それを通して、心の奥深くに響く、人生の指針となる言葉を伝える番組です。1982年から続き、世代と時代を超えた番組となっています。

本シリーズでは、旧約聖書「コヘレトの言葉」をテーマに、若松教授と、この書を30年にわたって研究する牧師・東京神学大学の小友聡教授が語り合います。

2020年4月から始まった本シリーズは、新型コロナウイルスの影響による中断を経て、同11月に再開され、今後は毎月1タイトルのペースで放映が続く予定です。

「コヘレトの書」について語り合う小友教授(左)と若松教授(右)

「コヘレトの書」について語り合う小友教授(左)と若松教授(右)

若松教授のコメント

先のアメリカ大統領選挙で勝利したジョー・バイデンが勝利宣言を行った講演で『旧約聖書』の一節を引用したというニュースが世界を駆け巡りました。それは今回番組で取り上げる「コヘレトの言葉」に由来するものだったのです。
バイデンはこう語りました。すべてには「時」があり、今のアメリカは、壊すのではなく、建てる時であり、収穫し、新たに種を植える時であり、そして癒しの時でもある。これら言葉は原典では次のように記されています。

天の下では、すべてに時機があり、すべての出来事に時がある。
生まれるに時があり、死ぬに時がある。
植えるに時があり、抜くに時がある。
殺すに時があり、癒すに時がある。
壊すに時があり、建てるに時がある。
(3章1-3節 聖書協会共同訳)

若松英輔教授
若松英輔教授

人間にとって幸いであることだけでなく、危機にもまた「時」がある。人間を超えた大いなるものが司る摂理的な「時」がある、というのです。
現代人は、この世の時間を自由にできると思いがちです。しかし歴史はそうした思い上がりに強い「否」を突きつけます。
今、私たちが直面している危機に至る歴史と行く末を、この古典の叡知に導かれながら考え直してみたいと思っています。

番組情報

  • 番組名
    NHK Eテレ「こころの時代~宗教・人生~それでも生きる~旧約聖書・コヘレトの言葉」
  • タイトル
    第3回 すべての出来事に時がある
    第4回 幸せはどこにあるか
    第5回 今を見つめる
    第6回 それでも種をまく
  • 放送予定日
    第3回 2020年12月20日(日)5:00 - 6:00
    第4回 2021年1月17日(日)5:00 - 6:00
    第5回 2021年2月21日(日)5:00 - 6:00
    第6回 2021年3月21日(日)5:00 - 6:00
  • 再放送予定日
    第3回 2020年12月26日(土)13:00 - 14:00
    第4回 2021年1月23日(土)13:00 - 14:00
    第5回 2021年2月27日(土)13:00 - 14:00
    第6回 2021年3月27日(土)13:00 - 14:00
放送日時は変更になる場合があります。NHKの番組公式サイトで確認できます

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