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留学生6名の日本語研修コース オンライン最終発表会と閉講式

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公開日:2021.03.18

東京工業大学は、ひらがなやカタカナの読み書きができない日本語初級者の留学生を対象に日本語を教える「日本語研修コース」を開いています。2020年10月から4ヵ月間、月曜から金曜まで毎日、午前中3時間半の短期集中コースで学んだ留学生6名の最終発表会と閉講式を2月4日、オンラインで行いました。新型コロナウイルスの影響で、すべての授業がオンラインで行われ、「ありがとう」しか言えなかった留学生が日本語で会話できるようになりました。

閉会式の参加者達

閉会式の参加者達

日本語で最終発表会

最終発表会では、ヨーロッパ、中東、東南アジア、東アジアなど様々な国から東工大で学ぶ留学生がひとりずつ日本語で発表しました。テーマは「私の国の〇〇」または、「私の国と日本の〇〇」。ヨルダンのダンスや中国のお菓子、キプロスのワインについて話した学生もいました。

発表会には、授業の一環で留学生がオンラインで訪問した大田区立洗足池小学校の1年生から6年生までの生徒も招きました。日本語研修コースでは、留学生が覚えたての日本語を試す機会として小学生の質問に答えたり、初等教育の現場を知るために、2017年から洗足池小学校との交流を続けています。

発表会の最後には投票が行われ、「パフォーマンス賞」「テーマ賞」「デザイン賞」の受賞者を決定しました。

発表会の受賞者

留学生名
所属・学年
発表タイトル
パフォーマンス賞
アレクサンドロス・マリオス・マケドナス(Alexandros Marios Makedonas)さん
環境・社会理工学院 融合理工学系 研究生
キプロスのワインまつり
テーマ賞
アバノブ・シェハタ(Abanob Shehata)さん
工学院 電気電子系 修士課程1年
剣のスポーツ
PPTデザイン賞(2名)
ウィアム・ファデル・ヌーマン(Weam Fadel Numan)さん
環境・社会理工学院 建築学系 研究生
なぜおどりますか?
(アラビアのおどり)
ファレス・サミル・ガレブ・エル・ファオーリー(Fares Samir Ghaleb El-Faouri)さん
工学院 電気電子系 研究生
さばくのおくふかく
ワディ・ラム
参加賞(2名)
ピジャク・チデイチャヌン(Pijak Thidaychanun)さん
物質理工学院 応用科学系 修士課程1年
タイのお正月
リュウ・ミンチー(Liu Minqi)さん
環境・社会理工学院 建築学系 修士課程1年
日本と中国のお菓子

閉講式

最終発表会の後には、日本語研修コースのコーディネーターを務める、リベラルアーツ研究教育院の森田淳子准教授の司会により閉講式が行われました。井村順一副学長(教育運営担当)が祝辞を述べ、証書授与の代わりに修了生の名前を一人ずつ呼び上げ、留学生が返答しました。

最後に、リベラルアーツ研究教育院 日本語セクションの山元啓史教授が、お祝いの言葉を述べました。ノーベル賞受賞者、江崎玲於奈博士の「ブレイクスルーとは、学問分野を超え多様性のある環境における対話によりなされるものであり、限定的な環境では決して生まれない」という言葉を引用し、「6名の修了生も異なる文化背景・専門分野の垣根を越えて、国際的に、そして学際的に、日々オンラインで共に議論し続けたことはブレークスルーそのものであり、大変喜ばしく思います」と話しました。

研修生の感想

留学生が英語で書いた感想を日本語に翻訳して紹介します。

ファレス・サミル・ガレブ・エル・ファオーリーさん

日本語研修コースの受講は、人生で最も素晴らしく美しい経験の一つとなりました。先生方は、みなさんとても親切で、私たちを気にかけてくださり、授業中も私たちに大変丁寧に教えてくださいました。先生方のご尽力のおかげで、ほんの4ヵ月の間に、「ありがとう」しか知らなかった私が、日本人の友人と積極的に日本語で会話できるまでになりました。私は、自分自身のことを大変誇りに感じると同時に、日本語研修コースの先生方に対しても、言葉で表現できないくらい感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

ウィアム・ファデル・ヌーマンさん

私の母国語は日本語とはまったく似ていないため、日本語を話せるようになることは、とても難しいだろうと考えていました。しかし、日本語研修コース修了後、日本語をすぐに理解できるようになっていました。先生方のご辛抱とご努力、そして効率の良い学習方法のおかげで、私は日本人の友人と日本語の会話ができるようになりました。

アレクサンドロス・マリオス・マケドナスさん

この日本語研修コースを始めたときは、ひらがなさえも知りませんでした。しかし、今は全文を日本語で作ることができます!この成果は、先生方のおかげです。毎日の授業で、私たちを励まし、笑顔で迎えてくれた、親切で経験豊富な先生方は、日本語を勉強する過程を、大変楽しく簡単にしてくれました。先生たちは、さらに(オンラインで)鎌倉への遠足や地元の小学校との交流会まで、企画してくださいました。このコースは、私たちにとって、日本語を学ぶこと以外にも、より多くの経験をさせてくださいました。それは、素晴らしい先生方のおかげだと、感謝しています。

日本語研修コースとは

年に2回開講する国費外国人留学生を対象とする集中的な日本語クラスです。定員に余裕がある場合は、学内から特別受講生を募集します。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインにて授業を行いました。

本コースは、来日直後の学生に対する日本語初級レベルの能力養成を目的としています。コース終了までに留学生一人ひとりがやさしい日本語で口頭発表ができる程度の語学力が身につきます。また、異なる文化背景をもった学生同士にとって「集いの場」や「学び合いの場」の機能を果たし、日本での生活についての情報交換をしたり、心の寄りどころともなっています。

授業の中では、洗足池小学校とのオンライン交流会や、外部ボランティア団体によるオンライン鎌倉ツアーを行い、留学生が日本文化に触れられる機会も設けています。

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