Hisao & Hiroko Taki Plaza グランドオープン式典

東京工業大学大岡山キャンパスの正門近くに位置する学生のための国際交流拠点「Hisao & Hiroko Taki Plaza（ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ 以下、Taki Plaza）」が出来上がり、4月8日から学生の全面利用が始まりました。Taki Plaza は、「外国人学生と日本人学生がここで出会い、絆を深め、共にまだ見ぬ未来を生み出そう」をブランドコンセプトとし、学生主体の「つながる場」が実現しています。

4月7日には、約70名が参加し、グランドオープニングセレモニーを開催しました。学外からは、寄附者である株式会社ぐるなび取締役会長・創業者の滝久雄・裕子夫妻、設計者である隈研吾建築都市設計事務所の名城俊樹氏、渡邉啓太氏、田中浩介氏、施工を担当した鹿島建設株式会社代表取締役の押味至一氏、大栄電気株式会社代表取締役の岡村峰督氏、日比谷総合設備株式会社代表取締役の黒田長裕氏らと、東工大同窓会組織の一般社団法人蔵前工業会から井戸清人理事長をはじめ理事・幹事が出席しました。東工大からは、益一哉学長や理事・副学長はじめ、東工大の教育評議会構成員を務める教員、事務局部長に加え、Taki Plaza の企画・運営を担当する学生グループTaki Plaza Gardener（タキプラザ・ガーデナー）の学生14名が参加しました。

セレモニーの第1部は、本学の益一哉学長のあいさつから始まりました。益学長のあいさつでは、従来から大学のランドマークだった本館、百年記念館、蔵前会館に加えて、今回、新たなランドマークとしてTaki Plaza が加わったことへの想いが述べられました。また、Taki Plazaの完成に多大な貢献をされた寄附者、設計者、施工者の方々、1人ずつに直接感謝の気持ちが伝えられました。

続いて、本学を卒業した株式会社ぐるなび創業者・取締役会長の滝久雄氏よりあいさつがありました。滝氏は、自身が大学生の頃と比較し、留学生や女子学生の数が増え、大学の多様化が進んでいることに言及しました。また、付き合う時間の長さと付き合いの深さを掛け合わせたものが絆の太さにつながると述べ、国籍を超えて大いに交流してほしいという想いが伝えられました。あいさつの後には、Taki Plaza Gardenerリーダーを務める環境・社会理工学院　融合理工学系の柳瀬梨紗子さん（学士課程2年）に、Taki Plaza Gardener 宛の英文メッセージが滝氏から贈呈されました。

一般社団法人蔵前工業会理事長の井戸清人氏よりあいさつがありました。海外蔵前会や海外の同窓生とのネットワークについて触れるとともに、滝久雄先輩の想いをTaki Plaza から発信してほしいと話しました。また、株式会社隈研吾建築都市設計事務所の主宰、隈研吾氏からは、ビデオメッセージが届けられました。日本のこれまでのキャンパスにはなかった新しい形の交流、人と人との交流、人と情報との交流が生まれる、と話しました。

第２部では、Taki Plaza Gardenerより、5つの班の活動について発表がありました。マネジメント班班長を務める環境・社会理工学院　土木・環境工学系の野口弓乃さん（学士課程2年）からは、学生が交流しやすい環境を整えるTaki Plaza Gardenerの取り組みについて説明がありました。イベント班班長を務める工学院　情報通信系の松尾祥汰さん（学士課程2年）は、Taki Plaza完成記念祭である若葉祭をはじめ、企画中のイベントについて説明しました。コミュニティ班班長の工学院　機械系の長谷嘉琉さん（学士課程2年）からは、Taki Plaza 内での短期プロジェクト型コミュニティについて説明がありました。広報班班長である生命理工学院　生命理工学系の早瀬大貴さん（学士課程2年）は、Taki Plaza Gardener 制作のホームページやフリーペーパーを説明しました。最後に、制作班班長の環境・社会理工学院　建築学系の福富洋太さん（学士課程2年）が、デザインチーム、グッズチーム、映像製作チーム、開発チームの各々の活動について話しました。

Taki Plaza Gardener の活動を説明する各班長

第3部では、Taki Plaza Gardenerが案内役として式典出席者に建物内部を紹介する内覧会が開催されました。
Taki Plaza は、いよいよ利用が開始されました。建物内の様々な場所で、留学生と日本人学生の交流が生まれ、多様な価値観が融合し、想像を超える学生たちの成長が期待されます。