東工大ニュース
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東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の中嶋健教授が、2021年度日本表面真空学会 学会賞を受賞しました。受賞テーマは「原子間力顕微鏡による高分子ナノメカニクスの研究」です。5月22日にオンラインで贈呈式が行われました。
公益社団法人日本表面真空学会によると、同学会賞は、表面・真空科学の基礎および応用研究ならびに技術の進歩発展に関する功績を顕揚する賞であり、「表面・真空科学において相当期間にわたって高い水準の業績を挙げることにより、日本表面真空学会に貢献した功績の顕著な個人」に与えられます。
この度、2021年度日本表面真空学会学会賞を受賞することになりました。この学会にはその前身の日本表面科学会の頃から30年近く会員として在籍しておりますが、その間、技術賞を頂戴したり、フェローの称号を授与されたり、常に過分な評価を頂いておりました。それに応えるべく理事として、関東支部長としても微力ながら貢献できたことも今回の受賞に繋がったのではないかと思っております。受賞理由である「原子間力顕微鏡による高分子ナノメカニクスの研究」は、学生当時から現在まで、一貫して精力的に進めてきた研究で、かつての指導教員であり、本学の名誉教授でもいらっしゃる西敏夫先生のご指導、そしてスタッフの皆さん、卒業生、学生の皆さんの努力の賜物と感じております。この場をお借りしまして、深く感謝申し上げます。原子間力顕微鏡を用いたナノメカニクスは現在、世界中で注目を浴びている研究分野です。本学教員として、そのプレゼンスを世界中に知らしめるべく、さらに研鑽してまいる所存です。