東工大ニュース
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東京工業大学の工学院、物質理工学院および環境・社会理工学院は、毎年8月に「多専門領域にわたる国際学生ワークショップ」(MISW、Multidisciplinary International Student Workshop)を開催しています。この3学院に所属する大学院生と「アジア・オセアニア工系トップ大学リーグ」(AOTULE、 Asia Oceania Top University League on Engineering)加盟大学の学生が参加します。異なる分野を研究する学生との議論を通じて方法論・価値観・世界観の交流を進め、多文化共生と新たなイノベーションへの手掛かりを模索することを目指しています。
2019年まではAOTULEサマープログラムに参加して来日した各国学生を迎えてワークショップを開いてきましたが、2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止しました。第12回目の開催となる2021年は、8月5日、6日の2日間、初めてオンラインで行いました。東工大からは49名、AOTULE加盟大学のうち8校から11名の計60名の学生が参加しました。
ワークショップ初日は、学生委員が司会を務め、益一哉学長の開会の挨拶により始まりました。続いて、AOTULE加盟大学8校の学生が、それぞれの所属大学を5分間で紹介しました。その後、環境・社会理工学院 融合理工学系の西條美紀教授が、「コミュニケーションデザイン:イノベーションプロセスを管理する方法論」(Communication Design: A Methodology for Managing Innovation Processes)という題目で、基調講演を行いました。参加学生の多くは個別技術を研究テーマとしていたため、その社会実装についての研究内容は興味深く、活発な質疑応答が行われました。
初日の午後から2日目の午前にかけて、3つのZoom会場に分かれ、参加学生全員による研究発表が英語で行われました。1人あたりプレゼンテーション11分、質疑応答3分、交代1分の持ち時間で進行し、座長は参加者の中から選ばれた学生が務めました。
学生による研究発表は、3学院の教員によって多角的な視点から審査され、その結果は2日目午後の表彰式で発表されました。須佐匡裕物質理工学院長より、特に優秀な優秀講演賞など4部門で各5名、合計20名が表彰されました。
優秀講演賞を授与された5名は次の通りです。
計20名の優秀発表者のうち、3学院に所属する大学院生の中から10名が、2021年11月10日に韓国科学技術院(KAIST)がオンラインで主催するAOTULE学生ワークショップに参加する予定です。
なお、今回の国際学生ワークショップ開催の準備および当日の進行は、次の3名の学生委員によって行われました。