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ガーデニングで彩る国際交流

ことばの壁を越えて園芸活動を楽しみました

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公開日:2021.12.09

植え込みを完了したプランター
植え込みを完了したプランター

東京工業大学は学生支援センター 未来人材育成部門の主催で、11月9日、国際交流を目的としたガーデニングイベントを大岡山キャンパス西1号館留学生ラウンジで開催しました。

この催しは、英語使用者と日本語使用者が2人1組になって1つのプランターを受け持ち、チューリップ球根の植え付け作業を通して親交を深め、開花までの期間、植物の生長を観察しながら交流を継続させることを狙いに企画したものです。

当日は、不運にも開催時刻を狙ったかのように厚い雨雲が上空を覆い、雨が強まる一方でしたが、悪天候にもかかわらず学生18名が参加しました。

ペアの組み合わせは、参加学生に受付でくじを引いてもらい決めました。イベント当日への期待感が増すようにとの工夫です。この日は英語使用者と日本語使用者が同数で、9組のペアができました。

最初の作業はプランターに取り付けるラベルの作成でした。はじめはやや緊張気味だった参加者にも、協働作業を通して段々と会話が弾んでいく様子が見られました。各ペアともカラフルなラベルに仕上げていました。

プランターラベル作成

プランターラベル作成

次に、国際教育推進機構の齋藤宏文特任准教授から植物の生長に関するミニレクチャーがあり、続いて留学生交流課スタッフが球根の植え方を説明しました。植え付け作業は、3組ずつ交代で、西1号館入口のアーチ下のスペースで行いました。土はどれくらい入れるか、球根10個の配置はどうするかなど、それぞれのペアが工夫しながら作業を進めていました。久しぶりの対面交流の機会を、参加者全員がとても貴重に感じ、楽しんでいた様子でした。

チューリップ球根

チューリップ球根

現在、プランターは西1号館前に設置されています。チューリップは、順調に育てば1月か2月ごろに芽を出し、5月ごろに開花してキャンパスを彩ることとなります。今回の参加者の親睦も、チューリップと共にゆっくりと育って花開くことが期待されます。

集合写真

集合写真

参加学生の声

カビール&怜央

カビール&怜央

11月の「ガーデニングで彩る国際交流」のイベントは、東工大のキャンパスで新しい人々と出会い、一緒にチューリップを植えることを楽しむユニークな機会だったと思います。バングラデシュにいた時は、小さな家庭菜園をしていましたが、チューリップを植えるのは初めてで、チューリップの球根の大きさに驚きました!キンセンカの種のような小さな種を植えるだろうと思っていました。当日は、私のガーデニングパートナーの永井さんに対面でお会いすることができ、嬉しく思いました。自己紹介をしたりバングラデシュと日本でのガーデニングの経験についてお話をしたりできてとても良かったです。そして、齋藤先生からいただいたチューリップの生態についての簡明な講義も面白かったですし、この楽しい活動を通してガーデニングについて新たなことを学ぶこともできました。すごく楽しかったです!
(工学院電気電子系 博士後期課程2年 カビール・シャリアル)

今回このイベントに参加しようと思ったのは、留学生と交流したりガーデニングをしたりするのが楽しそうだと思ったからです。イベント当日は、バングラデシュ出身のカビールさんとペアになりました。カビールさんとの会話ではバングラデシュでの生活のことや大学の専攻に関することなどを聞くことができました。特に国ごとの文化の違いについての話が印象的でした。例えば、日本とバングラデシュの違いとして、カビールさんは学校の授業で自然について外で実際に学ぶ機会は日本の方がたくさんあるとおっしゃっていました。私も小学校の頃にアサガオを観察したりミニトマトを育てたりしていましたが、国ごとの違いについて考えたことは無かったので、面白い文化の違いだと思いました。また、留学生との交流だけでなく齋藤先生のミニ講義やガーデニングも楽しむことができました。チューリップを植えるのは幼稚園の時以来だったので、球根が思ったよりも小さいなと感じました。1時間ほどの短いイベントでしたが、普段は交流できない留学生の方と活動することができてとても充実した時間を過ごすことができました。
(工学院 学士課程1年 永井怜央)

晶子&ナヴィン

晶子&ナヴィン

国際交流イベントに参加するのは初めてで、留学生の方と上手くコミュニケーションを取れるか不安でしたが、ペアのナヴィンさんと楽しく交流できました。お互いに自己紹介をし合った後、まずは自分たちのプランターに挿すラベルを作りました。その後、チューリップの花が咲くまでの過程についての講義や、球根の植え方についてのビデオを見ました。チューリップの球根に平らな面とカーブしている面があることは初めて知りました。ガーデニングは小学校の時に朝顔を育てて以来のことだったので、久しぶりの土いじりが楽しかったです。球根の平らな面を同じ方向に向けて植えると花が同じ方向を向いて綺麗に咲くと教えてもらったのですが、ナヴィンさんと話し合って、5個を同じ方向に揃え、残りの5個をそれとは逆方向に揃えて植えてみました。チューリップを植えるのは初めてでしたが、先生たちが細かく説明してくださって、上手く植えることができました。春になってカラフルなチューリップを見ることができるのを楽しみにしています。ガーデニングも楽しかったですし、素敵な留学生の友人もできて、このイベントに参加して良かったと思います。
(工学院機械系 学士課程3年 目見田晶子)

最近、他国の人と会って楽しい活動をする機会を探していたところ、この異文化交流ガーデニングイベントを見つけました。このイベントで私は、一緒にチューリップガーデニングをする晶子さんとペアを組みました。私の日本語はあまり上手ではないですが、晶子さんとよく話すことで、日本語で話す自信が高まりました。2人で面白い話をした後で、チューリップガーデニングについて紹介されました。チューリップについてとチューリップの植え付け技術を学ぶのは面白かったです。チューリップガーデニングの紹介の後で、私と晶子さんはプランターラベルをかわいいチューリップの花の絵で飾りました。さらに、チューリップの球根をジグザグパターンで植えました。球根の半分を一方向に向けて、他の球根の半分を反対方向に向けました。このイベントでパートナーとガーデニングをして、とても楽しかったです。私はこの素晴らしいイベントの主催者に感謝します。将来、より多くの東工大の異文化交流イベントに参加するのを楽しみにしています。
(物質理工学院材料系 博士後期課程2年 ラジャプリヤ・インバラジ・ナヴィン)

お問い合わせ先

留学生交流課

E-mail : ryu.kor3@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2984

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