東工大ニュース
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東京工業大学が加盟する「四大学連合ポストコロナ社会コンソーシアム」は、四大学(東京医科歯科大学、東京外国語大学、一橋大学、東工大)ならではの視点で生まれる新たな研究テーマを創発することを目指し、12月22日に東工大企画のもと、異分野融合イベントを開催しました。
このイベントでは、四大学から文系・理系の割合がほぼ同等となる合計21名の研究者が登壇しました。初めに「50年後の未来を考える」をテーマに、1分間のショートプレゼンテーションを行いました。その後4つのグループに分かれてグループワークを行い、予想が難しい50年後の未来について、工学、医学、法学、民俗学といった様々な専門的な見地から多角的に議論しました。
異分野の研究者が初対面でもスムーズな意見交換ができるように、グループ毎に「フラット化する社会と多様性」、「メタバースと人間社会」、「技術革新と人の暮らしの変化」、「未来の食と健康」といった副テーマをあらかじめ設定しました。
「50年後、私たちは多様性というものをどう捉えているのか?」、「『メタバース前提社会における社会制度とは?』等の問いに対して、異分野の研究者同士はどう考え、何を目指して研究を進めていくのか」等について、それぞれの考えを知り、接点を探りながら議論が深まっていきました。
東工大は、2001年より東京医科歯科大学、東京外国語大学、一橋大学と共に、四大学連合としての活動を行っています。四大学連合は、連合を構成する各大学がそれぞれ独立を保ちつつ、研究教育の内容に応じて連携を図ることで、これまでの高等教育で達成できなかった新しい人材の育成と、学際領域、複合領域の研究教育のさらなる推進を図ることを目的に活動しています。
結成から20年が経過するこの連合では、2020年度から新たにポストコロナ社会コンソーシアムを結成し、関連する研究の推進、シンポジウム、学生参加ワークショップ等を実施してきました。
今回開催した異分野融合研究会は、このコンソーシアムの活動の一環として、大学の枠を超えた学際的研究の推進を目指し行われたものです。
四大学連合ポストコロナ社会コンソーシアムでは、今後もこのような研究企画を継続し、文系理系の枠を超えて各大学の研究交流が進むよう取り組んでいきます。
また東工大としても、今回の研究会を通じて生まれた研究テーマの種に注目し、研究・産学連携本部のURAが支援して異分野融合研究の推進を図ります。