東工大ニュース
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「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」で文部科学省卓越大学院プログラムに採択された、東京工業大学のエネルギー・情報卓越教育院が、カリキュラムの一環として12月15~18日まで「第1回エネルギー&情報国際フォーラム」を開催しました。
イベントは全て英語にて行い、対面とオンラインを融合したハイブリッド形式にて実施されました。
参加者は、エネルギー・情報卓越教育院の所属学生、プログラムメンバー(東工大、企業・海外パートナー機関)ほか、国内他大学や海外パートナー機関の学生でした。アメリカの参加者を対象にした「早朝から午前」とヨーロッパの参加者を対象にした「夕方から夜」の2部構成の、講演やワークショップなど総数40あまりのセッションに102名が参加しました。
43名の本教育院および海外パートナー機関等所属の学生は、今回のフォーラムのトピックである「Materials and Devices for energy(エネルギーための物質とデバイス)」「Reactions for energy(エネルギーのための反応)」「Systems and Data Science for energy(エネルギーのためのシステムとデータサイエンス)」でわけられた全8回のセッションで研究発表を行いました。
それぞれのセッションで、活発な質疑や意見が交わされました。
後日、各学生の発表内容について、各セッションに参加した東工大教員、企業・パートナー機関が評価し、最優秀賞Gold Medal賞1名、準優秀賞Silver Medal賞7名の受賞者を決定しました。
ウィルソン・A・リック(Wilson A Ricks)さん/プリンストン大学(Princeton University)
受賞者、グループと発表タイトルは下記のページからご覧いただけます。
Award | 1st Energy & Informatics International Forum
学生たちは異研究分野・異国籍の学生3~4人で構成したグループ(早朝から午前の時間帯:5つのUSA(アメリカ)グループ、夕方から夜時間帯:5つのEUR(ヨーロッパ)グループ、総数10グループ)に分かれ、「世界規模での温暖化解決の為の、エネルギー社会におけるビッグデータ科学の可能性を検討し、イノベーティブな提案を行う」という課題に対し、各グループとも活発に議論を交わし、共同研究に取り組みました。会期中に設けられた時間以外にも、Zoom(ズーム)、Miro(ミロ)、oVice(オヴィス)など様々なツールを使い共同作業を繰り返し、最終日にグループ発表を行いました。
後日、Best Collaboration Award(ベスト・コラボレーション・アワード)として、以下の2グループの受賞を発表しました。
グループ発表での海外参加者とのハイブリッドにて討論
oViceでの参加者の様子
デビット・L・シメロス(David L. Simeroth)さん/ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)
渡辺泰一さん/東京工業大学 工学院 電気電子系 博士後期課程1年
チョウ・イイ(Yiwei Zhang)さん/東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 博士後期課程1年
大歳夏生さん/東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 修士課程2年
榊原大地さん/東京工業大学 物質理工学院 材料系 修士課程2年
チン・カシン(Kexin Chen)さん/東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 博士後期課程1年
カストロ・ガルシア・エイブラハム(Abraham Castro Garcia)さん/東京工業大学環境 社会理工学院 融合理工学系 博士後期課程1年
受賞者、グループと発表タイトルは下記のページからご覧いただけます。
Award | 1st Energy & Informatics International Forum
企業メンター・国際メンター制度は学生の多角的視野を育成するために、InfoSyEnergy(インフォシナジー)研究/教育コンソーシアムの国内外の協力機関である企業や世界トップクラスの大学から選出されたメンターと学生が面談し、素養・能力についての達成度評価や学生の強みを伸ばし、弱みを克服するための助言を受ける、本教育院の制度です。今回の国際フォーラムでは期間中にメンターズインタビューの時間を設け、オンラインや対面にて実施しました。
当初、対面開催を予定していましたが、オンラインで開催地のエネルギー関連施設等を視察しエネルギー事情を学ぶ体験となりました。
ハワイ州では、「カーボンニュートラルと自然エネルギー電力100%を2045年までに達成する」という大胆な目標をいち早く掲げて取り組んでおり、NPO法人Blue Planet Foundation(ブルー・プラネット・ファウンデイション)のメリッサ・ミヤシロ エグゼクティブディレクターがハワイにおける再生可能エネルギーの最新動向を紹介しました。
小浜観光協会の職員が小浜温泉の源泉や湧き出る炭酸泉など現地の様子を説明し、その温泉を利用した発電方法と発電所の設備について、株式会社シン・エネルギーの方が紹介しました。
科学技術に関する日本最大規模の国立の研究所である国立研究開発法人産業技術総合研究所が設立した福島県郡山市にある「福島再生可能エネルギー研究所(FREA)」の研究員が同施設を紹介しました。
講演者のプロフィールは下記のページからご覧いただけます。
SPEAKERS | 1st Energy & Informatics International Forum
マードレナー教授のオンライン講演後、オンライン・現地参加者と記念撮影
お問い合わせ先
エネルギー・情報卓越教育院 マネジメント業務統括室
E-mail : management_office@infosyenergy.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3262