東工大ニュース

池田准教授が空気調和・衛生工学会「第36回振興賞技術振興賞」を受賞

人工知能技術で展示場施設運用の省エネ・省コスト・省CO2化を支援

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公開日:2022.06.16

東京工業大学環境・社会理工学院 イノベーション科学系の池田伸太郎准教授の研究開発成果が、公益社団法人空気調和・衛生工学会の「令和3年度(2021年度)第36回振興賞技術振興賞」を受賞しました。
空気調和・衛生工学会「振興賞技術振興賞」は、1986年以来、空気調和・衛生工学と工業の振興と発展および新進の研究者・技術者を育成することを目的として、特に優秀な論文や会員の技術に関する業績に対して表彰するものです。

受賞業績

愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の光・風・水・熱源の最適運用によるZEB(ゼブ:Net Zero Energy Buildingの略称)化

受賞理由

冷暖房を行う熱源設備を対象に、最適な運転支援をリアルタイムに実現する人工知能アルゴリズムを開発し、「愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の光・風・水・熱源の最適運用によるZEB化」に貢献。

人工知能技術を導入した愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)

人工知能技術を導入した愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)

池田伸太郎准教授のコメント

池田伸太郎准教授
池田伸太郎准教授

このたびは第36回振興賞技術振興賞を賜り、大変光栄に存じます。
今回受賞の対象となりました「愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の光・風・水・熱源の最適運用によるZEB化」では、私が開発した人工知能技術を建物の熱源設備運用に適用することで、施設運用に係わる一次エネルギー消費量及び運用コストならびに二酸化炭素排出量をそれぞれ大幅に削減可能であると示すことができました。
本プロジェクトの過程では、一般的なオフィスとは異なる展示場施設そのもの特殊性や実機を対象とすることの難しさなど、少なからずの困難がございましたが、プロジェクトメンバーと共に乗り越え、本賞の受賞という形で実を結んだことはこの上ない喜びです。
今後も人工知能技術の開発および社会実装、ならびに技術開発等におけるマネジメントの研究に邁進してまいります。
最後に、本賞選考委員会の皆様、空気調和・衛生工学会の事務局の皆様、そして普段からご支援を頂いている関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

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