東工大ニュース
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東京工業大学リーダーシップ教育院(ToTAL)は、8月2日に、オンライン講演シリーズGlobal Leadership Cafe(グローバル・リーダーシップ・カフェ)の第4回として、日米で活躍されている国際弁護士スコット・スギノ(Scott Sugino)氏のオンライン講演「Embrace the Beginner Life(初心者でいることを受け入れる)」を開催し、学内外から40名が参加しました。
Global Leadership Cafeは、ToTALおよびリベラルアーツ研究教育院の木山ロリンダ教授が中心となり、コロナ禍で対面のイベントができない時だからこそ、本学の学生や教職員をはじめ、学外一般の人も参加できるイベントを開催できないかを検討し、2021年に開始しました。国際的に活躍するゲストを招き、リーダーシップ論やリーダーシップに係わる経験について話を聞き、ディスカッションや質疑応答を行うオンラインイベントです。
スギノ氏は、ハーバード大学を卒業後、一橋大学経済学研究科で修士学位、シカゴ大学ロー・スクールにて法律の学位を取得しました。現在、米国有数の歴史ある弁護士事務所で、主にIT企業やIT企業を中心とした投資等に係る業務に従事しています。
講演では、スギノ氏が、変化の激しい世界を生き抜き、人生やビジネスのゴールを掴むためにどのようなスキルをどう身につけるべきかをテーマに、自身の経験なども交えて話をしました。学生時代の挫折や、めまぐるしく変化する業界において弁護士として業務を行う上で日々学んでいることを、具体例を挙げながら語り、常に「初心者」として新しいことにチャレンジし続けることや学び続けることの大切さについて説明しました。また、日系4世であるスギノ氏の、何事にも前向きにチャレンジする姿勢の背景には、祖父母、両親が第二次世界大戦下に米国で体験した苦労や、趣味であるマラソンなどがあることについても触れました。
講演後の質疑応答では、国際的なコラボレーションの機会はどう見出せるのか、破壊的イノベーションをもたらすような企業とビジネスを行う上でのチャレンジについて、限られた時間の中で様々な作業を効率よくこなすコツや実践しているタイムマネジメントの方法、また、新しいコンセプトや言語を学び続けるためのポイントなど、参加者から多くの質問が寄せられました。スギノ氏は一つ一つの質問に対し、経験談や実例を挙げながら丁寧に、かつ参加者に分かりやすく回答しました。
最後に、今回ファシリテーターを務めたToTAL第2期生の工学院 電気電子系 博士後期課程3年のカビール・シャリアル(Kabir Shahriar)さんが、スギノ氏の講演に対して、また参加者へ謝辞を述べ、イベントが締めくくられました。