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東工大関係者2人が令和5年秋の叙勲を受章

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公開日:2023.11.22

令和5年(2023年)秋の叙勲において、長年に渡る教育研究の功労に対し、東京工業大学の井上正篤名誉教授と瀧口克己名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。

井上正篤名誉教授 瑞宝中綬章

コメント

井上正篤名誉教授
井上正篤名誉教授

このたびは叙勲の栄を賜り恐縮しています。思えば小生、28歳から65歳定年まで、37年の長きにわたり、東工大一筋、研究・教育・大学運営に精励させていただきました。まさに僥倖(ぎょうこう)というほかございません。研究に関しましては、すこぶる眺望のいい研究室で、専門の「ドイツ現代小説研究」、自称副専門たる「短歌」に勤(いそ)しむことが出来ました。主著「カフカ彷徨」、「朝日新聞・山梨歌壇選評(連載16年)」は、そんな環境の賜物です。教育につきましては、学部・大学院の学生に、初級・中級・上級のドイツ語授業、学部学生に文系教養科目「世界文学」を講義させていただきました。いずれも余談混じりの勝手な授業・講義でしたが、思い出は今も鮮やかです。大学運営に関しましては、大学設置基準の大綱化、大学院重点化、国立大学法人化といった激動の中、外国語群主任・外国語研究教育センター長(2期4年)を務めさせていただきました。課題は国際化時代の理工系大学にふさわしい「外国語教育の創出」でしたが、センター教官腐心の新構想、「カリキュラム改革」など、着々推進・実現されたのは幸いでした。そして今はただ、来年度秋以降、新大学下、「東工大」の良き伝統が、脈々と浸透せんことを祈るばかりです。

瀧口克己名誉教授 瑞宝中綬章

コメント

瀧口克己名誉教授
瀧口克己名誉教授

身に余る光栄です。
恩師、先輩、同僚、友人、卒論生と大学院生をはじめとする共同研究者の皆様、等々、これまで関わりを持たせていただいた全ての方々のおかげです。家族は特別です。
心から感謝しております。
研究の中核は、コンクリート系複合建築構造です。材料としてのコンクリート、原子力発電所建屋特有の課題、都市防災などにも取り組んできました。研究成果のほとんどは共同研究者によって達成されたものです。
東工大では、工学部・建築学科および情報理工学研究科・情報環境学専攻に所属しておりました。わがまま放題でご迷惑をおかけしたと、現在でも、時々、反省しております。教育者・研究者としての骨格は、28歳の時から11年間在籍した名工大で固まったと考えております。
私にとって、東工大では、課外活動の一つである空手部が相応に重要です。18歳で入部して以来、60年の付き合いであり、故郷のような存在です。
今後は、章をけがさないよう精進しなければならないと思っております。皆様に、よろしくご交誼のほど、お願いいたします。

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