東工大ニュース
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11月4~5日、東京工業大学大岡山キャンパスにおいて、国際生体分子デザインコンペティション「BIOMOD2023」ジャンボリーが開催され、東工大チーム(Team Tokyo Tech)が銅賞を受賞しました。
BIOMOD(International Biomolecular Design Competition)は、「国際分子ロボコン」とも称される、分子ロボティクス・分子プログラミング分野における大学対抗の国際大会です。学部生で構成するチームが、DNAやRNA、脂質やタンパク質といった生体分子を駆使して、独自の分子デバイスや分子ロボットなどをデザイン・作製します。最終的に、一夏かけて研究した成果をWebページ、YouTubeビデオ、そしてジャンボリーでの学会形式で発表して得点を競います。
BIOMODは、2011年に米国のハーバード大学主催で始まり、その後、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で開催されてきました。本大会は、コロナ禍による中断を経て2023年の国際大会の再開に至り、東工大が米国外としては初の開催地に選ばれました。本分野における東工大の先駆的な研究・教育活動が高く評価された結果であり、ロボコン発祥の地である東工大にとって記念すべき重要なマイルストーンといえます。
世界8ヵ国から16チームがエントリーした本大会は、14チームが見事完走し、本学開催のジャンボリーで最終発表を行いました。人工細胞やDNAモーターなどからなる「マイクロインベーダーゲーム」を考案した東工大チーム(Team Tokyo Tech)は、学士課程1年生だけで構成されたチームでありながらも、堂々と発表・質疑応答を行い、メンバーの努力とチームワークの成果を発揮しました。
「Team Tokyo Tech」のチームリーダーとして、BIOMODに参加しました。分子ロボティクスに関する専門知識や、WikiやYouTubeに関する知識は持ち合わせていませんでしたが、東工大での学習を積み重ねながら、チームメンバーとの協力や本学教員メンターの方々のご指導により、プロジェクトを完成させることができました。
今回のBIOMODは私にとって初めての国際規模の大会であり、当初は緊張もしましたが、この貴重な経験は、自らの視野を大きく広げる機会となりました。来年も再挑戦し、さらなる成果を追求したいと考えています。
生命理工学院 学士課程1年
情報理工学院 情報工学系