ノーベル賞レポート

大隅良典栄誉教授が国公立大学の振興を議論する国会議員連盟で講演

講演する大隅栄誉教授

講演する大隅栄誉教授

2016年11月9日
国会議員連盟にて

大隅良典栄誉教授は、11月9日に国公立大学の振興を議論する国会議員連盟(会長:自民党河村建夫 元文部科学大臣)の総会に出席し、講演を行いました。

国公立大学振興議員連盟は、「知」の拠点である国公立大学が卓越した研究力と質の高い教育力をもって、我が国が直面する諸課題の解決に最大限貢献しうるよう、その機能と財政基盤を一層強化する必要があると考え、国家戦略として国公立大学振興を強力に進めるため立ち上げられた超党派の組織です。

大隅栄誉教授は総会の冒頭で、一細胞生物研究者の個人的な見解としながら、「研究は個人の発想が原点であり、チャレンジングな研究を大事にする風土が大切です。また、短期間の評価は研究を矮小化するおそれがあり、長期的な視点や自由に研究を推進できる体制も必要です。運営費交付金の減額は国公立大学の地盤沈下を意味し、博士後期課程に進学する学生が激減していることは大きな問題であると危惧しています。大学や若い研究者が長期的な展望を持てる仕組みを検討してほしい」と話しました。

総会は、国会議員に加え、水落敏栄文部科学副大臣、義家弘介文部科学副大臣等の文部科学省関係者、国立大学協会副会長の永田恭介 筑波大学長、本学三島良直学長等の国立大学長、公立大学協会長の清原正義兵庫県立大学長等の公立大学長の参加を得て、公立大学の振興についても議論し、最後に国公立大学関係予算の拡充に関する決議を議決して幕を閉じました。

国立大学の研究環境の改善を語る

国立大学の研究環境の改善を語る

総会の様子

総会の様子

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公開日:2016年11月28日