東工大ニュース
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3月30日、東京工業大学博物館は、大学院生命理工学研究科(開催当時) 山田研究室との共催で、サイエンスカフェを開催しました。テーマは「腸内細菌ってなんだ?」です。
サイエンスカフェとは、科学技術の分野で従来から行われている講演会やシンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、比較的小規模な場所で科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。一般市民と研究者を繁ぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として、世界で注目されている活動です。
ヒトの腸内には、1000種100兆個体の細菌が共生していると言われています。近年、腸内細菌の解析技術が飛躍的に向上し、これらの細菌を網羅的に調査する事が可能になり、様々な発見が相次いでいます。 そうした目に見えない細菌達の活動や仕組みを子ども達に分かりやすく学んでもらおうと、サイエンスカフェは生命理工学部の学生たちが開発した腸内細菌ボードゲームを使っておこなわれました。
花見客で賑わいを見せる大岡山キャンパス百年記念館の1階ラーニングスペースにて、小学生から一般の方々まで約40名が参加し、最初に学生が腸内細菌の仕組みについて説明をした後、実際にゲームが行われました。JCHM※学生会員によるサイエンスカフェも今年で2年目となりました。前回開催以降、学生たちは参加した子ども達の反応を受け、イベントの構成やゲームのプレー方法など改善を重ねてきました。その甲斐があってか、子ども達は学生のアドバイスをもとに遊び方をマスターし、すぐに参加者同士打ち解け、楽しいひと時を過ごしていました。
今回はイベント企画、進行、そして学生自身の活動を紹介する動画撮影までも学生自らが主体となって開催しました。前回よりさらにパワーアップした学生会員達の活動に参加者の保護者からも賞賛のお声を頂きました。「腸内細菌ってなんだ?」は今後も定期的に開催し、地域の方々に身近にサイエンスを楽しんで頂く機会を提供し続けたいと思います。