東工大ニュース
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公開日:2016.11.07
10月31日、ノーベル賞の受賞が決定した大隅良典栄誉教授は、総理大臣官邸にて安倍晋三内閣総理大臣を表敬訪問しました。
安倍総理から「ノーベル賞の受賞、誠におめでとうございます。先生は誰もやったことがないことをやるという理念で様々なことにチャレンジしてこられ、基礎研究の重要性について改めて証明してくださった。政府としても今後、基礎研究に光を当てていきたい。引き続き、政府として科学技術、学術研究に力を入れてまいりたい」とのお話をいただきました。
表敬の場には、松野博一文部科学大臣、萩生田光一内閣官房副長官、石原宏高内閣府副大臣および三島良直東京工業大学学長が同席し、博士後期課程への進学者の減少とその改善に向けた若手研究者を始めとする研究環境の整備、理工系大学卒業後の進路や、日本企業による日本の大学支援等について懇談しました。
また、大隅栄誉教授は表敬後、記者団に対し、「総理から基礎科学の大切さと若手育成に力を入れていきたいと言っていただけて非常に心強く感じた。酵母を40年間研究材料にしており、自身のキャッチフレーズが「Lessons from yeast」であって酵母からたくさんのことを学び、その恵みを楽しんできたことをお話した」と語りました。
総理への記念品(お土産)として、大隅栄誉教授の研究の起源である「酵母」を使用した代表的な製品として日本酒を持参しました。ラベルには、オートファジーにより細胞質の一部がオートファゴソームに取り込まれる様子と、液胞の中に入ったオートファゴソームの中身が分解される様子が表現され、大隅栄誉教授のキャッチフレーズである「Lessons from yeast」とご自身のサインが添えられています。
大隅良典栄誉教授が「オートファジーの仕組みの解明」により、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。受賞決定後の動き、研究概要をまとめた特設ページをオープンしました。