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第11回サステナブル エンジニアリング テクノロジー 開催報告

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公開日:2018.03.19

国際大学院プログラムは、2007年より設置された講義を全て英語で提供する国際的な大学院プログラムです。この国際大学院プログラムの1つである、「持続可能な発展のための国際高等技術者育成特別プログラム(サステナブル エンジニアリング プログラム(Sustainable Engineering Program; SEP))」における最重要科目の1つとして、2017年12月から2018年2月にかけて「サステナブル エンジニアリング テクノロジー(Sustainable Engineering Technology; SET)」が開講され、その一環として2018年2月26日~27日に一泊二日のサテライトセミナーが行われました。本講義は2008年の第1回から数え11回目であり、18ヵ国から履修学生48名、TA(ティーチング・アシスタント)8名、教員7名が参加しました。

サテライトセミナーでの集合写真

サテライトセミナーでの集合写真

サステナブル エンジニアリング テクノロジーの今年度のテーマは「Energy and Innovation for Inclusive and Sustainable Development(エネルギーと技術革新 - 包括的かつ持続可能な発展への貢献)」であり、全6回の座学形式の講義とサテライトセミナーで構成されました。座学形式での講義では、東工大の教員のみならず、電力中央研究所(CRIEPI)の方々による講義も行われ、現在のエネルギー需要や省エネ技術から、新世代の小型原子炉等まで、エネルギー分野に関して幅広く学びました。また、株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)の方によるドコモの現在進めるイノベーションに関する講義も行われ、企業の研究者の方にお話を伺う貴重な機会となりました。

以上の講義を踏まえたサテライトセミナーでは、1日目にドコモR&Dセンタを見学し、2日目に授業テーマに関するグループワークの成果発表会を行いました。グループワークでは、今年度のテーマである「エネルギーと技術革新 - 包括的かつ持続可能な発展への貢献」における課題に対する新規提案について、専攻や国籍の異なる学生6名とTA1名で取り組みました。

サテライトセミナー1日目に訪問したドコモR&Dセンタは、神奈川県横須賀市にある、ドコモのR&D(研究開発)の機能を集約した最先端技術の拠点です。ここでは、ドコモR&Dが創造する移動通信の将来ビジョンを動画や体験型展示で体感することができ、ここで生み出された技術が今後の私たちのライフスタイルを大きく変えていくのだと実感しました。特に、2020年のサービス開始を目指して現在研究開発に取り組んでいるという、第5世代移動通信システム「5G」は、まったく新しい技術を取り入れており、ドコモの挑戦心や技術力の高さを強く感じました。

ドコモR&Dセンタの見学

ドコモR&Dセンタの見学

ドコモR&Dセンタの見学

ドコモR&Dセンタ訪問後にセミナー用の宿泊施設に移動し、夕食時には18ヵ国からの参加者がそれぞれ母国の魅力や独自性について簡単に紹介する時間が設けられました。夕食後は、翌日のグループワークの成果発表に向けて、各班夜遅くまで最終調整を行いました。

夕食時の母国紹介(左)と発表前日のグループワーク(右)

夕食時の母国紹介(左)と発表前日のグループワーク(右)

夕食時の母国紹介(左)と発表前日のグループワーク(右)

サテライトセミナー2日目には、グループワークの成果発表が行われ、全8グループが以下の題目で15分間のプレゼンテーションおよび10分間の質疑応答を行いました。人々の日常に寄り添ったイノベーションから、国家規模のプロジェクトの提案まで、さまざまなアイデアが共有され、活発な質疑応答がなされました。発表後には、教員とTAの投票により、ベストグループプレゼンテーション3グループ、ベストディスカッサー3名が表彰され、教員からの講評の後、サテライトセミナーは幕を閉じました。

グループ
タイトル
1
Solar powered pump for inclusive and sustainable development - A case for Ciseuti village, Indonesia
2
Food and groceries management application - Foodability
3
Framework to reduce the gap in quality of life created by migration
4
Utilities tracker application - Development of an utility use tracking system to increase awareness of people for sustainable energy use
5
Integrated, multi-purposed vessel (IMPV) for accelerating recovery process in disaster areas
6
The effect of the implementation of Microgrids – Urban and rural case study
7
Waste heat : From zero to hero
8
Innovative wind power in Japan

グループワークの成果発表

グループワークの成果発表

グループワークの成果発表

参加学生のコメント

羽室優衣さん(物質理工学院 応用化学系 修士課程1年)

NTTドコモR&Dセンタを訪問させていただいた際には、最先端技術で作り出す数々の将来ビジョンに感動し、刺激を受けました。また、国籍や専攻の全く異なるメンバーとのグループワークは、自分以外全員が留学生だったこともあり大変でしたが、多様なバックグラウンドを持つメンバーと力を合わせ課題に挑戦する、とても貴重な経験となりました。

本講義の開講にあたり、エネルギー分野について広範な講義をしてくださった電力中央研究所の方々、見学会でお世話になりましたNTTドコモの方々、本学の先生方に心より感謝いたします。

お問い合わせ先

環境・社会理工学院 土木・環境工学系 竹村次朗

E-mail : jtakemura@cv.titech.ac.jp

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