東工大ニュース
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ものつくりサークル「東京工業大学ロボット技術研究会」は、STマイクロエレクトロニクス社(スイス、以下、ST社)と学術国際情報センター(以下、GSIC)の協力のもと、 4月25日と5月2日に大岡山南4号館のGSIC第2演習室でマイコン体験会を開催しました。両日合わせて32名の学生が参加し、5月2日にはST社の方も加わりました。
組み込みシステムやIoT(もののインターネット)の基礎であるマイコン技術に興味を持つ学士課程新入生を対象とし、基礎的な回路とプログラムを学びながら自ら手を動かしてLEDを点滅させることなどを体験する講習を実施しました。
マイコンは小規模・省電力な小型のコンピュータで、プログラムを書き込むことによってセンサーを利用したりLEDやモーターを制御できる部品です。今回はST社のユニバーシティ・プログラムの最初の事例としてマイコン(STM32 F446RE)を50台、無償で提供していただきました。このマイコンは、スマートフォンで幅広く普及しているCPUであるARM※1と同種で、小規模・超低消費電力の製品です。プログラム作成環境は、ウェブベースで提供されており、今回のような講習会も簡単に実施することができます。
終了後に実施したアンケートでは8割以上の参加者に「参加して楽しかった」「講師やTA(ティーチングアシスタント※2)の説明は分かりやすかった」という回答をいただきました。
日本がその最前線を担うロボット技術(ロボティクス)を中心に、回路技術、ソフトウェア技術などについての研究開発を行う、東工大生184名が所属する公認サークルです。
小さいながらも学内に部室を持ち、フライス盤、旋盤、ボール盤などの工作機械と、オシロスコープやパソコンなどの電子回路・ソフトウェア開発のサポート機材を揃えています。また、ロボットづくりという枠組みにとらわれず、「何をやってもいい」というのがこのサークルの特徴です。
知識がなくても、ゼロから設計に必要な数学的観点と、回路・工作の実学的観点を学べる環境があります。ロボット技術研究会には、研究室と呼ばれるグループがあり、それぞれのテーマを設けるなどして、様々なことを研究しています。