東工大ニュース
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東京工業大学には84の国・地域から約1,700人の留学生が学んでいます(2018年5月1日現在)。留学生は大学院修士課程の17%、博士課程の36%を占めます。国際交流支援の一環として留学生を対象とした教室などのイベントを毎月、開催しています。2018年度後期の活動を紹介します。
新入留学生を対象に入学式の後に歓迎茶話会を開きました。会場に入りきれないほど多数の留学生が参加しました。茶菓子やおにぎりを片手に、和やかな雰囲気の中で新入生同士が知り合い、先輩留学生と交流しました。リベラルアーツ研究教育院日本語セクションの教職員に日本語履修を相談する場としても活用されています。
折り紙を使ったちぎり絵に挑戦しました。簡単な見本作品を準備しましたが、参加者は自分が過去に訪れた場所や好きな花などオリジナルのテーマに取り組み、創造性豊かな作品が仕上がりました。
これまでと同じように東工大茶道部の協力で開催しました。和室での茶会体験と実際に自分でお茶を点てる体験の二部構成です。参加者から茶道部員に質問も寄せられ、日本文化体験と同時に日本語と英語を交えた学生同士の国際交流の場になりました。
消しゴムでスタンプを作り、それを使って年賀状作りをしました。初対面の参加者同士も、お互いの消しゴムスタンプをはがきに押したり、それぞれの国のお正月や干支の話をしたり、楽しい雰囲気の中で進みました。消しゴムスタンプ作りも筆ペンで日本語を書くのも初めての参加者がほとんどでしたが、完成した年賀状に満足した笑顔でした。
日本のひな祭りやひな人形についてスタッフが紹介した後、参加者が協力して実際にひな人形を飾りました。手探りでひな壇を組み立てるところから始め、人形と小道具との組み合わせや並べ方などに迷いながらも楽しく試行錯誤を重ね、飾りつけをしました。美しく飾り付けが完成した後は、みんな嬉しそうに人形と一緒の写真を撮っていました。
スタッフが生地作りまでデモンストレーションし、参加者自身がホットプレートで生地を焼き、こしあん、カスタードクリーム、クリームチーズの中から好きなものをはさんで完成させました。単純作業になるのかと思いきや、3種すべての中身をはさんだり、3段に重ねたり、センスと個性があるどら焼き作りを楽しんでいました。
イベント参加者からは、「新しい友人に出会えるだけでなく、日本文化に関わる活動に参加できる機会」「活動自体も気に入っているけど、テーブルを皆で囲む座席配置もいいと思います。お菓子と飲み物があるのも嬉しいです」「日本文化関連のイベントはこれからも続けてほしい」「食べ物のイベントを増やしてほしい」などの声が寄せられています。
一連のイベントは、本学同窓生である滝久雄氏からの寄付を原資とする「滝久雄留学生日本語支援プロジェクト」の後援を受けて実施しています。
2019年度も、参加を通じて国際交流が深まるイベントを開催する予定です。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。