東工大ニュース
東工大ニュース
東工大は、タイ国立科学技術開発庁およびタイのトップクラス大学と連携し、修士課程プログラム「TAIST-Tokyo Tech」(タイスト-トーキョーテック、以下、TAIST※)をタイで実施しています。2015年度からTAISTを活用した日本・タイ双方向の学生受け入れプログラムである「TAIST-Tokyo Tech 学生交流プログラム(TAIST-Tokyo Tech Student Exchange Program)」を実施し、2018年度も9月25日から11月26日まで、タイからの学生6名を本学に受け入れました。
小池康晴教授の研究室訪問
TAISTでは、東工大の教員は、タイのパートナー大学の教員と連携しながら講義を実施し、TAIST学生の副指導教員となって指導を行います。
東工大生がタイに赴く際には、TAISTの講義に参加し、タイ国立科学技術開発庁におけるインターンシップに参加します。
一方、TAISTの学生が日本に来る際には、修士論文研究における本学の副指導教員の研究室に所属し、研究活動に従事します。その他、TAIST協力教員の研究室訪問、キャンパスツアー、工場見学、休日アクティビティ、本学へ進学したTAIST卒業生との交流なども実施しています。
今年の工場見学は、TAIST運営委員会の花村克悟委員長(工学院 機械系 教授)とともに新日鐵住金株式会社 君津製鉄所を訪問しました。学生たちから「鉄の製造工程を間近で見学し、関連知識を学び、視野を広げることができた」「日本の企業の方々の熱心に働く姿や、最高の結果を追求する姿勢に感銘を受けた」といった感想が寄せられました。
また、休日アクティビティでは、TAISTを活用した学生派遣でタイへ短期留学する予定の東工大生3名とTAIST出身の東工大生1名と一緒に、お台場を観光しました。来日してまもない時期でしたが、学生同士ですぐにうちとけ、楽しい時間を過ごしました。
プログラムの最後に帰国前報告会が開催され、受け入れ指導教員、協力教員、研究室のメンバー、TAIST賛助会員など総勢約60名の前で研究成果の発表を行いました。花村委員長や受け入れ指導教員からは、「TAIST学生の熱心で積極的な姿勢は、東工大生にとっても良い刺激となった」「2ヵ月にわたり本学で研究し、本学の研究方法に触れることができ、TAIST学生にとって非常に有意義であった。今後もこのプログラムを続けていく」といったコメントがありました。TAIST賛助会員からも「TAIST学生がとても優秀なことが良く分かった」などの感想がありました。
東工大生と一緒に出かけた休日アクティビティ
新日鐵住金 君津製鉄所の見学
帰国前報告会のプレゼンテーション
東工大教職員、TAIST賛助会員と集まったTAIST参加学生
TAIST学生たちは、今回日本で研究した経験を活かし、修士論文を完成させ、タイ内外の大学の博士課程への進学やグローバル企業への就職等、それぞれの進路を歩んでいきます。