東工大ニュース
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9月14、15日に神奈川県三浦郡葉山町森戸海岸沖で開催された第86回関東学生女子ヨット秋季選手権大会(以下、秋インカレ)に東工大ヨット部が出場し、スナイプ級で河合亜美さん(工学院 経営工学系 学士課程4年)と津田南美さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)のペアが総合6位で入賞しました。 秋インカレは、スナイプ級と470級の2種目で総合成績を競い合う団体戦です。東工大ヨット部女子はスナイプ級に2艇、470級に1艇が出場し、大学別の総合成績では8位をおさめました。
ヨットレースは、ディンギーと呼ばれる2人乗りのエンジンのないヨットに乗り、風や潮といった気まぐれな流体の中をどう早く進むか、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。470級とは艇体の全長が4.7 mであることに由来して命名された、2人乗りで帆が3枚のレーシング・ディンギーを用いて戦われるレースです。オリンピックのセーリング種目にも採用されており、乗員の適正体重は2人の合計で130 kg前後と小柄な日本人の体格に適していることから、国内で最も盛んに行われています。スナイプ級とは、鳥のシギを指す英語名からその名が取られた、2人乗りで帆が2枚のレーシング・ディンギーを用いて戦われるレースです。安定感のある艇体とシンプルな構造が特徴であり、国内外を問わず幅広い年齢層から親しまれているクラスです。
河合・津田ペアのコメント
研究室との両立で忙しい中、少ない練習時間で成果を出せるよう、話し合いを重ねました。レース2日間は私たちが得意とする風と波のコンディションで、安定したリザルトを取り続け、4年間の集大成となる大会で入賞という結果を残すことができました。ヨットで磨いた粘り強さを、今後の研究活動にも活かしていきます。
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400名を誇るヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。