東工大ニュース
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日本語をもっと上手に話したい。分からないことばの使い方を教えてほしい。気軽におしゃべりしたい。東京工業大学に留学している外国人学生は38ヵ国・地域から1,700人を超えています。日本語を使いこなすことは留学生活のベースです。そんな留学生を応援する「にほんご相談室」が開設から1年たち、新たに話し相手のパートナーとして本学学生も加わる仕組みを始めました。留学生は1対1あるいは少人数で学生パートナーと会話を楽しみながら日本語を身に着けています。
東工大リベラルアーツ研究教育院の日本語セクションは、留学生の日本語学習支援を目的とした「にほんご相談室」を2018年度後期から実施しています。当初は、教職員のみによる支援でした。利用者の増加に伴い、2019年度後期から本学学生もランゲージパートナーとして活動に参加しています。現在、大岡山キャンパス大岡山西1号館にある留学生ラウンジで毎週水曜日と木曜日(12:30 - 14:00)に開き、日本語学習に関するアドバイス、日本語での会話練習や文章添削など様々な要望に応えています。
工藤美奈子さん(環境・社会理工学院 社会・人間科学系 修士課程2年)
タイやアメリカで日本語を教えていた経験があり、現在も留学や国際交流に興味があるので活動に参加しています。東工大には世界中から留学生が来ていることに驚きました。身近な場所で留学生と交流ができ、知り合いが増えていくのが嬉しいです。にほんご相談室では、日本文化についてよく質問されるのですが、日本人の自分でも知らないことがたくさんあるので、留学生と一緒に調べながら楽しく話しています。
タイムール・ハンドークさん(環境・社会理工学院 社会・人間科学系 修士課程1年)
自国のヨルダンでは日本語教師として活動していたので、にほんご相談室の活動を通じてまた日本語教育と携わることができて本当に嬉しく思います。にほんご相談室の一番いいところは、自分も他の留学生の国や文化を知ることができて、貴重な学びの機会を得ていることです。留学生が気軽に日本語で会話したい時や少し深い学びをしたい時に足を運んでほしいです。
米倉玲奈さん(理学院 数学系 学士課程3年)
私は主に日本語の会話の練習を担当しています。みんな日本語のレベルが違う中で自分のできる限りの表現を駆使して会話を練習しています。会話の中では参加者それぞれの母国の文化や食事を話題にすることが多く、その都度、本やテレビからは知り得ない今まで知らなかったことにたくさん出会うことができました。留学生の方々だけでなく、にほんご相談室を通して私も日々学ばせてもらっています!
佐藤礼子准教授
森田淳子准教授
小松翠講師
若松史恵非常勤講師(にほんご相談室ランゲージパートナー)
野原由季子事務支援員(留学生交流課)
本学における留学生の増加や「教室以外でも日本語に関する質問や相談ができる場所があれば嬉しい」という声を受け、「にほんご相談室」を開始しました。少しずつ利用者が増え、できるだけ一人一人の要望に応えるため、本学学生にランゲージパートナーとして活動に参加してもらうことになりました。留学生は、ランゲージパートナーと日本語での会話練習、教員に日本語学習相談や質問など、目的に応じて利用しています。会話と笑顔が溢れるアットホームな空間です。今後も、留学生・日本人学生の双方を国際的な人材に育む教育の場を提供していきたいと思います。
※試験期間中や年末年始など「にほんご相談室」のお休みについては、留学生メールニュースでお知らせしています。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。