東工大ニュース
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東京工業大学の学生チームが、国際的な合成生物学の大会である2019年のiGEM世界大会(The International Genetically Engineered Machine Competition)で、銀賞を受賞しました。
本大会は、高校生や大学生主体(高校生、学部生、大学院生に区分)のチームが、BioBrick(バイオブリック)と呼ばれる規格化された遺伝子パーツを組み合わせることにより、新しい人工生命システムの設計・構築を行います。2019年は、10月31日から11月4日にかけてボストンで開催され、世界の40以上の国・地域から353チームが参加し、競いました。
今回の東工大チームは、生命理工学院16名、情報理工学院・工学院各1名の学士課程学生計18名で構成されています。チームは、キリンの網目模様やシマウマの縞模様の形成に関係しているとされる、チューリングパターンについての研究を行いました。これらの模様は、コンピューター上でのシミュレーションでは容易に作ることが出来ますが、実際の細胞を用いて再現するのは困難です。そこで、これらの模様を再現できるような大腸菌を作ることによって、模様ができる仕組みの解明や、形態形成の理解につながると考えています。
田川陽一准教授(生命理工学院 生命理工学系)
林宣宏准教授(生命理工学院 生命理工学系)
山村雅幸教授(情報理工学院情報理工学系)
松本義久准教授(科学技術創成研究院 先導原子力研究所)
西田暁史東工大特別研究員(情報理工学院)
安田翔也研究員(情報理工学院)
私は1年生の時から3年間、iGEMチームに所属してきました。この3年間、つらいことも多々ありましたが、指導教員の先生をはじめメンバーや多くの皆様の支えがあってやってくることが出来ました。メンバー全員で努力して得ることのできた銀賞を誇りに思います。iGEM大会全体がScienceからモノづくりへの転換期を迎えています。長い歴史のある東工大チームですし、大変なことも多いかとは思いますが、その分得られることも大きいと思います。後輩たちには楽しんで活動を続けていってもらえればと思います。