東工大ニュース
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東京工業大学は、40歳未満の若手研究者に対し基礎研究の資金を支援する「大隅良典基礎研究支援」の2020年度支援決定通知書授与式を、3月19日にオンラインで開催しました。
「大隅良典基礎研究支援」は2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授からの寄附をもとに東工大が設立した「大隅良典記念基金」を原資に、2018年度に立ち上げられました。本支援は長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援を目的として研究費の支援を行います。
第3回目となる2020年度は32名の応募があり、3名が採択されました。
2020年度 大隅良典基礎研究支援の概要
対象 |
以下の1、2の条件を両方満たす研究提案であること。
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研究支援期間 |
原則支援開始日より1年間。 ただし、研究計画によっては2年間の計画申請まで可能。 |
支援申請額 |
1件あたり250万円まで。 ただし、支援金額は審査により決定し、また提案内容に応じて別途考慮することがある。 |
2020年度「大隅良典基礎研究支援」採択者一覧
所属 |
職名 |
氏名 |
研究課題 |
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准教授 |
固定化されたボロキシンのルイス酸性 |
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助教 |
二次元透明超伝導体が示す“重い”電子の解明 |
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特任助教 |
ポリエステル微小液滴プロトセルによる原始的な膜不要細胞の起源 |
授与式では、3名の支援採択者に対して、益一哉学長から本学の基礎研究支援の取り組みについての説明があり、大隅栄誉教授より祝辞がありました。
また、支援採択者と益学長、渡辺治理事・副学長(研究担当)らの審査員、大隅栄誉教授を交えた懇談が行なわれ、活発な意見交換がなされました。
東京工業大学は、今後も日本の礎となる基礎研究に対する支援を続けていきます。
大隅良典栄誉教授が2016年、「オートファジーの仕組みの解明」によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材を育成するため、経済的支援が必要な学生が本学で学ぶための修学支援(奨学金)並びに長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援の推進など、研究分野の裾野の拡大を目的として設立しました。
「基礎研究支援」は大隅栄誉教授が、若い人がチャレンジングな課題に取り組める環境整備や次世代を担う研究者の育成支援について要望したことに基づき、発足しました。
東工大は大隅良典記念基金をさらに充実させるため、寄附を受け付けています。
大隅良典栄誉教授が「オートファジーの仕組みの解明」により、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。受賞決定後の動き、研究概要をまとめた特設ページをオープンしました。
「大隅良典記念基金」は、大隅栄誉教授がノーベル賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材の育成などを目的として設立されました。学生の修学支援や若手研究者の研究支援などに活用します。