東工大ニュース
東工大ニュース
東京工業大学のグローバル理工人育成コースは、米国マサチューセッツ工科大学ジャパンプログラム(MITジャパン)と共同で、双方の学生がペアを組んで日本語と英語を学び合う国際交流プログラム「語学タンデム」をオンラインで7月から8月にかけて開催しました。2021年度は2回目の開催です。東工大生22名とMITジャパン22名の計44名が参加しました。
東工大とMITの交流は「たたら製鉄ワークショップ」などの実績があります。
新型コロナウィルスの影響により、国境を越えた移動が制限されているため、2020年度と同様、オンラインで実施しました。本学では募集開始から1日で募集人数を超える申し込みがありました。前年に続き2回目の参加となる学生も両校で複数いました。
タンデムは2人乗り自転車を意味し、異なる外国語を学ぶ異なる国の学生(英語を勉強する日本人と、日本語を学ぶ外国人)でペアを組み、語学学習を助けあう方法です。
この語学タンデムでは、
の2つを目的として、東工大生とMITの学生計44名が22のペアを組みました。
7月15日のイントロダクションセッションを皮切りに、それぞれのグループは東京とボストンの間の13時間の時差を克服してスケジュールを調整し、少なくとも3回、語学タンデムを行いました。1回の語学タンデムは日本語の会話が30分、英語での会話が30分で構成されます。参加者は、会話のトピックを自由に選び、最後にグループごとにお互いの国の事情から学んだことについて、5分間のビデオをつくります。
グループはそれぞれ教育制度、大学制度、出身国の料理、おすすめの旅行プラン、方言、スポーツ、映画、音楽、言語学、伝統的なゲームなどさまざまなテーマを選びました。多くのグループは3回以上の語学タンデムを行いました。タンデム終了後、各グループは自由にビデオ制作を行い、理工系大学生ならではの多くの技術を駆使し、ユニークで面白いビデオを作りました。
8月26日、個別の語学タンデムセッションを終了し、参加者はファイナルセッションに参加しました。各グループが作ったビデオを編集したダイジェスト版が紹介され、参加者が一人ひとり感想を述べました。その際、東工大生は英語で、MITジャパンの学生は日本語で発言しました。
22グループの中から投票により、
をテーマとしたベスト3のビデオが選ばれ、作ったグループが紹介されました。投票した学生からは「方言やスラングの紹介は面白い」「料理が美味しそうだった。興味深い内容で見ていて楽しかった。プレゼンターも楽しそうにしていた」などのコメントがありました。ファイナルセッションの最後には、参加証明書と共に、MITジャパンから記念品が贈られました。
プログラム終了後にアンケートを行いました。アンケートに回答した44名全員がこのプログラムを友達にも勧めると答えました。本プログラムは、外国語と母国語を対等な関係で互いに学び、教え合うことができるのが特徴です。プログラム修了後も、継続して、オンラインの交流を行っているグループもあります。
アンケートには「参加者の多くが、他の国の新しい知り合いを作り、共通のテーマについて日本とアメリカの事情を比較し、外国語でのコミュニケーションを楽しんだ」とのコメントがありました。主な感想を紹介します。