東工大ニュース
東工大ニュース
公開日:2022.01.14
東工大は、東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)ならびに阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)と協働し、列車内の混雑状況の可視化に関する実証実験を1月より実施します。
本実証実験は、東京工業大学環境・社会理工学院の辻本研究室が開発した「列車内の混雑度解析技術」(特許出願中)の精度を検証するもので、列車内の混雑情報を可視化してリアルタイムで提供することにより、混雑度が低い車両への乗車を促し、できるだけ混雑を避けたいという乗客のニーズに応えることを目指しています。
本実証実験の概要については以下の通りです。
・ブルートゥース信号は電波信号強度(RSSI)のみを測定・記録し、端末の特定につながる情報は含まれません。
・ブルートゥース信号を使って解析するため、気象条件に大きく影響されることがなく、安定的かつ精度が高い混雑状況の取得が可能となります。(ブルートゥースは、Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です)
高速度カメラは顔識別機能を有しておらず、解析後のデータには乗客個人の特定につながる情報は含まれません。さらに画像データは、東急電鉄と東工大間、阪急電鉄と東工大間でのみおのおの取り扱い、第三者がアクセスできない環境の下で、列車内の乗車人数の解析にのみ使用し、解析が完了した時点で速やかに削除します。
本実証実験は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する支援事業、「SCORE」大学推進型(拠点都市環境整備型)に採択された、東工大を主幹とするイノベーションデザイン・プラットフォーム(IdP)内のGAPファンドの支援により実施されており、支援終了後は東工大発のベンチャーによる事業化を目指しています。
2022年1月17日(月)~2022年2月28日(月)
田園都市線駒沢大学駅(東京都世田谷区) 上り(渋谷方面)ホーム
「混雑解析装置」「高速度カメラ」各1台
スマートフォン向けアプリ「東急線アプリ」の「列車走行位置」画面において、リアルタイム情報として混雑状況が配信されていますが、応荷重データがリアルタイムで取得可能な一部路線の東急電鉄所属の一部車両のみ(※)となっており、その他の画面、およびホームページにおいては過去データを分析したものが傾向値として配信されています。
現在は、「田園都市線」で応荷重データをリアルタイムで取得可能な一部車両のみ「リアルタイム混雑状況」が配信されています。
リアルタイム情報
【現在の配信例】
【現在の配信例】
【技術が確立した場合】
傾向値
【現在の配信例】
【技術が確立した場合】
2022年1月12日(水)~2022年3月31日(木)