東工大ニュース
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東京工業大学の工学院、物質理工学院および環境・社会理工学院(以下、3学院)は、8月8日、9日に第13回「多専門領域にわたる国際学生ワークショップ」(以下MISW、Multidisciplinary International Student Workshop)を開催しました。対面での開催は3年ぶりとなります*。本ワークショップには、東工大の3学院に所属する修士・博士後期課程学生41名と「アジア・オセアニア工系トップ大学リーグ」(以下AOTULE、Asia Oceania Top University League on Engineering)加盟大学8校(香港科技大学、韓国科学技術院、国立台湾大学、チュラロンコン大学、ハノイ工科大学、バンドン工科大学、マラヤ大学、モラトゥワ大学)とAOSU(Asia-Oceania Strategic Universities)加盟大学2校(タマサート大学、台湾科技大学)から11名、合計52名の学生が参加しました。MISWは、異なる分野を研究する学生との議論を通じて、方法論・価値観・世界観の交流を深め、多文化共生と新たなイノベーションへの手掛かりを模索することを目指します。
1日目は益一哉学長の開会のあいさつに始まり、AOTULE加盟大学8校の留学生がそれぞれの所属大学を紹介しました。その後、東京大学大学院理学系研究科化学専攻の一杉太郎教授(東工大 特任教授)が「人工知能やロボットの時代に人間の研究者は何に注目すべきなのか?」という題目で、ロボットアームのデモンストレーションを交えながら基調講演を行いました。人工知能やロボットの活用が進んでいる時代の研究と人工知能・ロボットの関わりについて深く考える機会となり、活発な質疑応答が行われました。
1日目の午後から2日目にかけて、2つの会場で参加学生全員による研究発表が英語で行われました。1人あたり10分の発表、4分の質疑応答で進行し、座長は参加者の中から選ばれた学生が務めました。
学生による研究発表は3学院の教員によって多角的な視点から評価され、最優秀講演賞に1名、優秀講演賞に5名が表彰されました。
対面で参加できない学生はオンラインで参加しました。
クン・ファン(Kun Fang)さん(東工大 物質理工学院材料系 博士後期課程2年)
なお、今回の国際学生ワークショップ開催の準備および当日の進行は、学生委員によって行われました。
本ワークショップ参加学生のうち、受賞者を含め優秀な発表を行った東工大生10名が2022年11月10日、11日に国立台湾大学が主催するAOTULE学生ワークショップに招待されます。