東工大ニュース
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東京工業大学は8月10日、「高校生・受験生のための東京工業大学オープンキャンパスオンライン2022」を開催し、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、すべての企画をオンラインで配信しました。当日の全学説明会やプログラムの一部は東工大公式YouTubeチャンネルや特設サイトで公開します。
3回目のオンライン開催となった本オープンキャンパスには、全国各地や海外を含む高校生・受験生・高専生から約8,400人の申し込みがありました。「話そう 広げよう」をテーマに、恒例となった模擬講義や研究室紹介の他、参加者が直接、学生や教職員とコミュニケーションが取れる相談会企画と、多彩なプログラムで東工大について紹介しました。参加者からはリアルタイムで、Twitterのハッシュタグ#東工大オープンキャンパスで感想が寄せられました。
当日盛況だったプログラムの一部を紹介します。
理学院 地球惑星科学系の横山哲也教授が行う模擬講義は学士課程1年生に実施しているプログラムの縮小版であり、実際に東工大に入学した後に受ける授業を体験できるものです。
地球惑星科学と地学の違いという受験生の身近な話題からスタートし、地球惑星科学を学ぶには、地学だけでなく基礎学問である物理・化学・数学を勉強することの重要性を伝えました。
隕石を研究することで惑星の起源や内部構造を知ることができますが、隕石は地球に落ちるまでに地球に汚染されてしまうという欠点があります。そこでこの欠点を克服した、横山教授が副リーダーとして参加した「リュウグウ初期分析チーム」の出番です。チームがどのように「はやぶさ2」にリュウグウのサンプル(試料)を採取・帰還させ、分析したかを、臨場感たっぷりに参加者は聞くことができました。また、このサンプルがいかに貴重であるか、や今後の展望なども語られました。最後に参加者からの質問に横山教授が丁寧に回答しました。
参加者からのコメント
「初めて知ることがたくさんあってすごく楽しかったです。たったの0.03gから広がる世界があまりにも大きくてすごく魅せられました。技術の発展に伴って、わからなかった分野を調べる手段が増えていくことを実際に知ることができてワクワクしました。」
環境・社会理工学院 建築学系の西村康志郎准教授による研究室公開も兼ねた模擬講義です。学内の建物を例として、その構造を解析する実験を紹介しました。また、研究室の学生が建築物構造実験を行っている映像を映しながら、その実験結果等について解説を行いました。この後、各キャンパスの建物の特徴について説明するとともに質疑応答の時間が設けられました。
参加者からのコメント
「すごく面白かったです。大学だとできることの規模が高校とは桁違いでわくわくしました。」
プログラムの一部は録画・編集し、10月よりオープンキャンパス特設サイトで公開予定です。全学説明会の動画は、特設サイトでの公開に先立って東京工業大学公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。日程の都合やプログラムスケジュールにより参加できなかった企画についても、動画で当日の模様をお楽しみいただけます。