東工大ニュース

テイラー・アンド・フランシスと電子ジャーナル転換契約を締結

オープンアクセスでの論文出版数増加に期待

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公開日:2023.02.24

東工大とテイラー・アンド・フランシス(Taylor & Francis Group)は、オープンアクセス論文の出版を促進するため、2023年1月から3年間の電子ジャーナル転換契約[用語1]を締結しました。

本転換契約では、ジャーナル購読費とテイラー・アンド・フランシスおよびラウトレッジ(Routledge)のオープンセレクト(ハイブリッド)ジャーナル[用語2]で論文を出版する際の論文掲載料(Article Publishing Charge、以下APC)を定めています。

この転換契約により、東工大は購読している全てのテイラー・アンド・フランシスのジャーナルへのアクセスが保証されることに加え、同社のジャーナルで論文をオープンアクセス化する際のAPCの個人負担が大きく減少することとなり、論文出版数の増加が期待されます。

なお、東京工業大学附属図書館は、大学図書館コンソーシアム連合(Japan Alliance of University Library Consortia for E-Resources:JUSTICE)の会員館として、同コンソーシアムが合意した「Read & Publish提案」に参加する最初の機関です。

東京工業大学附属図書館

東京工業大学附属図書館

東京工業大学附属図書館長の山田明教授 コメント

今回、伝統あるテイラー・アンド・フランシス社と転換契約の合意に至り大変嬉しく思っております。オープンアクセス出版の世界的な潮流の中、本学でも研究の発信力を高めるべく積極的に転換契約を進めているところです。今回の契約により、本学の研究成果、特に若手研究者の研究のヴィジビリティが高まることを大いに期待しております。

テイラー・アンド・フランシスのイアン・ジョーンズ(Ian Jones)本部長およびアジア太平洋地域コマーシャルリード コメント

アジア太平洋地域の研究機関との最初の転換契約の合意が東京工業大学となったことは大変喜ばしいです。東京工業大学は最先端の研究を行っていることで知られており、今回の転換契約により、同大の研究成果のインパクトがさらに広がっていくことを期待しています。

用語説明

[用語1] 転換契約 : 一般的には、論文の閲覧のために大学等が出版社に対して支払う費用を、論文出版のための費用(論文掲載料)へと段階的に転換させ、それによって論文のオープンアクセス出版の拡大を目指す契約のことを指します。

[用語2] オープンセレクト(ハイブリッド)ジャーナル : 収録論文の閲覧のために購読契約を要するジャーナルのうち、著者が論文掲載料を支払って自分の論文をオープンアクセス化するオプションを提供するものを指します。

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email media@jim.titech.ac.jp
Tel 03-5734-2975 / Fax 03-5734-3661

提供サービスに関するお問い合わせ先

テイラー・アンド・フランシス

Email tandfjapan@informa.com

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