東工大について
東工大について
正門から大岡山キャンパスに入ると、正面のタキ・プラザ(Hisao & Hiroko Taki Plaza)の右手奥にガラス張りの建物が目に入ります。三角形の変わった形から、「チーズケーキ」の愛称がいつの間にか定着しました。学生たちはチーズケーキの地下空間に吸い込まれていくようです。理工学系分野を中心とした専門性の高い蔵書が地下1階と地下2階に展開しているのです。タキ・プラザとは地下でもつながりました。キャンパスライフの要に位置する知の拠点です。
正門から図書館へのアプローチ
地下2階:閲覧スペース
本館前プロムナードの延長線上に位置する、小高い丘を「緑の丘」と呼んでいます。この丘から延びる2階・3階に学習エリア、丘のすぐ下の1階には事務エリア、さらにこの丘とプロムナードに続く広場の下に、地下1階・地下2階からなる図書館エリアの大空間が広がっています。延床面積は、2階・3階も含め約8,600m2に及びます。
収容棚数は28,000棚あり、63万冊以上(R元年度末現在)の蔵書が収められています。座席は2階・3階を含め754席あります。
また、理工学系分野の外国雑誌については国内でも有数のコレクションを誇ります。
地下空間に広がる閲覧スペース
開放感のある学習棟
2階、3階は学習室になっています。3階の上隅まで延びているV字型の鉄骨構造は、ガラス面越しに見ることができます。また、眺望を活かしてカーテンウォールに沿った座席配置にしています。カーテンウォールは室内の影の出方も検討して日射負荷低減を図り、さらに自然換気口を窓辺に組み込むことで、開放感のある快適な学習環境を実現しました。
また、南面に向いた縦型ルーバーは太陽光発電パネルになっており、環境負荷低減も実現しています。
2階では可動式の机・椅子を使用する人数によって自由に組み合わせて使うことができます。友達と相談しながら、あるいはコーヒーなどを飲みながらのカジュアルなグループ学習も可能です。3階のグループ研究室(4部屋)は、ホワイトボードを使ったグループ討議や、プロジェクタを使ったプレゼンの練習など、様々な用途に活用されています。
建築的にも見どころの多い東工大附属図書館。地下の図書館エリアは、研究等のため資料収集を目的とする学外の方もご利用いただけます。
多くの人が行き交う図書館前
この図書館は2011年2月竣工、同年7月にオープンしました。
新しい図書館が建設されることになった契機は、法改正により、旧図書館が耐震基準を満たさなくなったことでした。当初は、対策として、耐震補強工事を施すことが検討されました。しかし、強度検証を行った結果、耐震補強工事を行うことを断念せざるを得なくなり、新図書館建設の動きが加速しました。
新図書館は大岡山キャンパス計画における2本の重要な軸線、本館から桜並木のプロムナードに沿う軸線と、正門から線路に並行な軸線の交差する場所、すなわち、多くの学生・教職員が集う場所に建設することとなりました。
図書館は大学にとって「学び」の場の中心、「知の集積」の場であり、「大学の顔」となる最も重要な施設という認識に立ち、設計にあたっては以下の4つのコンセプトを設定しました。
タキ・プラザとともに、自然と共生する開かれた学びの場所です。
東工大附属図書館の特色を様々な切り口でまとめたユニークな紹介動画です。「図書館サポーター」と呼ばれる本学の学生達が制作しました。
図書館サポーターは資料の配架や整理、広報、展示等の企画、館内見学など、附属図書館の運営の一部を支える活動を行なっています。学生のリアルな視点で語られる図書館の魅力をぜひご覧ください。