東工大ニュース
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東京工業大学生命理工学院の学士課程1年が履修する講義「バイオものつくり1、2」の発表会「第16回東工大バイオコン2020」が11月21日、オンラインで行われました。学外から招いた審査員にチームごとにものつくりや実験の成果を発表し、例年のように子供たちが実験を体験するコーナーも実施しました。
講義では、「小中学生にも分かる、バイオの理解を深めるためのものつくり」をテーマとして、107名の学生が20チームに分かれてオリジナルな「ものつくり」に取り組みました。
4月にお互いを知らない新入生だった学生同士がチームを組み、限られた予算内でテーマに合ったものつくりを考え、実践します。年度初めから対面での授業ができない状況が続いていたため、オンライン上で議論を重ねる日々が続きました。そんな状況にもめげず、約半年間かけて、各チームが自ら考え、実験や制作などを進めてきました。
最後の発表の場となるバイオコンは、プレゼンテーション形式の「口頭発表」、オンライン上に掲載される「ポスター発表」、参加者の小学生らに実際に体験してもらう「おためしタイム」の3部構成です。
口頭発表では各チームに11分の持ち時間が与えられます。その中で今まで行なってきたものつくりの目的や実験の手法、集まったデータの結果などの発表を行います。各チームともに趣向を凝らした発表となりました。
様々な分野から招いた審査員からの質問やアドバイスもいただき、自チームだけでなく他チームの発表からも学びの多い時間となりました。
今年度の発表テーマは次の通りです。
例年は対面で実施していた「おためしタイム」も、今年度はオンライン開催となりました。小学生を中心とした約60名の一般参加者が、各チームのブースに分かれて、学生と対話しながら体験しました。
各賞は、学内の2名の教員と学外の5名の審査員による総合的な評価によって決まります。また、コンテストに参加している学生自身と教員、そして「おためしタイム」に参加した一般の方々の投票によって決まる「会場賞」と「ポスター賞」も設けられました。
今年度の審査結果は以下の通りです。
優勝 |
3班 「アリジゴクの罠が複雑って知ってた?」 |
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準優勝 |
7班 「バクテリアーズ・インク~細菌と一緒に蛍光インクをつくろう~」 |
3位 |
17班 「うちで作ろう デンプンで作ろう プラスチックに大変身」 |
産学連携賞 |
5班 「【半永久】ガリガリ食べられる茹で卵」 |
審査員奨励賞 |
10班 「つくろう!プラスチック!~生分解性プラスチックの性能と改善~」 |
20班 「ボルボックスで遊ぼう!!!」 |
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ものつくりセンター賞 |
18班 「微生物で作る花火(・・の材料!!)」 |
横浜市教育委員会賞 |
11班 「SNSで生物を学ぼう!」 |
会場賞 |
7班 「バクテリアーズ・インク~細菌と一緒に蛍光インクをつくろう~」 |
ポスター賞 |
7班 「バクテリアーズ・インク~細菌と一緒に蛍光インクをつくろう~」 |
半年間という短い間とはいえ、「研究」の第一歩を踏み出した学生たち。今年度は顔を合わせることができないまま進めることとなり、学生も教員も運営スタッフも皆、不安な中でスタートしましたが、どのチームも特色豊かな素晴らしい発表・作品となりました。
16回目を迎えた「東工大バイオコン」は今回で一旦終了となりますが、最後にふさわしい素晴らしい大会になったと、長くこの授業に携わってきた教員達からもコメントがありました。
16年間にわたりご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。