東工大ニュース
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東京工業大学の学生サークル、デジタル創作同好会traPは8月24日、中高生のためのプログラミング教室を開催しました。
この教室では、プログラミングの経験がない中学生と高校生に、東工大生が講師となりプログラミングを教えます。traPが年2回主催し、今回で10回目の開催となります。Web会議サービスZoomを用いてオンラインで行いました。また、株式会社サポーターズにご協力いただきました。
教室では、用意した資料を元にJavaScript(ジャバスクリプト)というプログラミング言語を用いて、Webブラウザ上で動く簡単なインベーダーゲームの制作に取り組みました。最終的に、キャラクターを動かしながら弾を発射し、敵を倒すという基本的な動きをするブラウザゲームが完成します。制作を通して図形の描画や変数の扱い、条件分岐を用いた当たり判定などさまざまな処理を体験できます。
当日は、中高生合わせて17人が参加しました。中高生2人と講師の東工大生2人でグループを作り、ゲームを制作します。参加者は講師の説明を聞きながら、自宅で自分のパソコンを使い、実際に手を動かしてインベーダーゲームを作っていきます。小さなグループに分けることで質問しやすい環境を作っています。また、ゲーム音楽を追加するなどいくつか発展課題も用意し、好きなだけ挑戦できる内容となっています。
環境構築から始め、休憩をはさみつつ5時間ほどプログラミングを行いました。資料の内容はかなり量がありますが、どのグループでも基本となるインベーダーゲームを完成させることができました。
また、お昼にはLT会を行いました。LTとはLightning Talk(ライトニング・トーク)の略で、1人5分程度の短いプレゼンテーションを行うものです。traPから2人、株式会社サポーターズから1人の発表がありました。画像の生成やゲームとの関連など、プログラミングを学ぶことで広がる世界について伝えることができました。
終了後のアンケートでは、参加した生徒全員から「良かった」の回答がありました。また、「プログラミングをもっと勉強したいと思えるきっかけとなった」「どういう風に動いているかわかっておもしろかった」といった感想もありました。
自分がプログラミングに興味を持ったきっかけは、中学生の時に自分のまわりでプログラミングをやっていた人がいたことでした。当時、プログラムを書くためには、まずどんなものをダウンロードすれば良いか、どんな風に書けば自分の思った通りに動いてくれるかを、まわりの人に教えてもらって感動したのを今でも覚えています。今回のプログラミング教室への参加がプログラミングに興味を抱くひとつのきっかけになれば幸いです。
デジタル創作同好会traPは、東京工業大学で活動する技術(ものつくり)系公認サークルです。デジタルコンテンツのチーム制作や技術共有を目的として、2015年4月に設立しました。アプリ・ゲームの制作を中心に、音楽(DTM:Desk Top Music)、グラフィック(イラスト、3Dモデル、ドット絵、動画)などのクリエイティブ活動の他、競技プログラミング(競プロ)やサイバーセキュリティ(CTF:Capture The Flag)も行っています。また、ゲーム制作者交流イベントや中高生向けのプログラミング教室を主催するなど外部との交流も積極的に行っています。