東工大ニュース
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11月30日、東京工業大学留学生ラウンジにて国際交流イベント「年賀状つくり」を実施しました。感染症対策を講じながら、イベントは同日2回(第1部13:30 – 14:30、第2部15:00 – 16:00)にわたり行われ、留学生と日本人学生合わせてのべ38名が参加し、久しぶりの対面イベントを楽しみました。
「年賀状つくり」イベントは例年行われていましたが、コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、約2年ぶりの実施となりました。感染症対策として密をさけるため、会場は2部屋に分けられました。
2つのそれぞれの部屋はオンラインで繋げられ、参加した学生は大型モニターを通して別の部屋の様子を知ることができました。各部屋では、リベラルアーツ研究教育院日本語教育セクションの教員が、「今は何を作っていますか?」「このスタンプの絵は何でしょうか?」と学生にインタビューしました。その様子はモニターに映り、参加者にとってはまるでテレビ中継を見ているようでした。
消しゴムハンコづくりでは、オリジナルの絵、好きなキャラクター、東工大のシンボルマーク、来年の干支にちなんだトラの絵、などと多様なデザインの作品がありました。また、とても精緻なデザインを器用に消しゴムに掘る学生もいて、参加者同士で作品をほめあう場面も見られました。
ハンコが出来上がると、それを使って、オリジナルの年賀状やグリーティングカードを作成しました。お互いのハンコを年賀状に押しあったり、母国にいる大切な人に贈るメッセージを丁寧に書いたり、年賀状に書く言葉を自国の言語で紹介しあうなど、それぞれ楽しそうな様子でした。
出来上がった年賀状を手に全員で集合写真を撮り、イベントは締めくくられました。
10名程度のグループで開催する計画でしたが、希望者が増えたため、結果的に、2つの時間帯で2セッション、オンラインで2つの部屋を結んで、当初の4倍の参加者となりました。
アンケートを読み返しますと、友だちに実際に会えたこと、おしゃべりができたこと、他の人の作品が見られたこと、など楽しく参加していただけたことがわかります。
日常生活でしたら、会うこと、話すこと、見ることは、どれも「当然」のことですが、これまで、私たちの生活から欠落していたことに気づかされます。
留学生に会ってみたかった、オンラインでしか会ったことのない友だち・先生に会えて良かった、新しい体験がしてみたかった、なども対面だからこそできたことがらです。
今更ではありますが、「当然の日常」をバランスよくとりもどす工夫が必要だなと感じております。
留学生交流課スタッフ、日本語スタッフが協働して、さまざまな点に気を配り、準備してきたことが正解だったと思うと同時に、これからも、感染対策に留意しつつ、留学生交流活動を通して日常を取り戻すことに努めたいと思います。
今後とも、留学生へのご支援いただけますよう、お願い申し上げます。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。