東工大ニュース
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東京工業大学は、2月3日、日本語初心者の留学生を対象に開講している「日本語研修コース」の最終発表会と閉講式を西1号館留学生ラウンジにて感染防止対策を講じ対面にて行いました。
2021年10月より約4ヵ月間の短期集中コースで、11名の留学生が月曜から金曜まで毎日、午前中3時間半、日本語を学びました。その成果を披露する最終発表会では、コース期間中の授業ですでに交流のあった、洗足池小学校の生徒をオンラインにてオーディエンスとして招きました。留学生は、事前に自国の文化について資料を用意し、学習してきた日本語で発表を行いました。発表の内容は多岐にわたり「トリニダード・トバゴと日本の生物によって光るビーチ」「北マケドニアの日本の建築」「イランのじょせいのでんとうてきなふく」「ヨルダンの史跡」などがありました。
各発表後には、オーディエンスとの質疑応答の時間が設けられました。オンラインで聴講していた小学生からも積極的に質問があがり、「中国のお正月で年長者からお年玉がもらえる」という発表には「今年はいくらくらいもらえましたか?」と、小学生と留学生がお互いに質問しあう交流が見られました。すべての発表の後にオーディエンスによる投票が行われ、1位受賞者1名と2位受賞者2名の上位3名が表彰されました。
最終発表会の後には、日本語研修コースのコーディネーターを務める、リベラルアーツ研究教育院の森田淳子准教授の司会により閉講式が行われました。井村順一副学長(教育運営担当)から留学生へ祝辞が贈られ、一人一人に証書が授与されました。続いて、リベラルアーツ研究教育院日本語セクションの山元啓史教授が「留学生にとっては母国と日本の時差が大きいことで、日本時間に合わせて学習を続けるのは大変だったでしょう」と、留学生をねぎらいました。
出席者全員で、西1号館前に並び集合写真を撮り、最終発表会と閉講式は和やかに締めくくられました。
日本語研修コースとは
年に2回開講する国費外国人留学生を対象とする日本語の集中講座です。定員に余裕がある場合は、学内から特別受講生を募集します。本コースは、来日直後の学生に対する日本語初級レベルの能力養成を目的としています。コース終了までに、やさしい日本語で口頭発表ができる程度の語学力が身につきます。また、異なる文化背景をもった留学生同士が、日本での生活についての情報交換や、心の寄りどころとなる「集いの場」や「学び合いの場」の機能を果たしています。
授業の中では、外部ボランティア団体によるオンライン鎌倉ツアーや洗足池小学校等とのオンライン交流、習字体験なども行い、留学生が日本文化に触れる機会も設けています。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。