東工大ニュース
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東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュ窓口は、3月下旬から4月上旬にかけて新入生ガイダンスを開催しました。2022年度4月入学の新入生は、学士課程1,117名、大学院課程1,976名、編入生34名で、ガイダンスはそれぞれを対象とし、東工大生活にスムーズに適応し、主体性をもって学修活動を進めていけるように、学修の仕組みや大学・大学院の履修の基本などを取り上げて紹介しました。
4月6~7日、9~10日の4日間にわたり、大岡山キャンパスTaki Plaza(タキプラザ)地下2階のイベントスペースで、90分間のガイダンスを計14回開催し、約1,000名の学士課程新入生が参加しました。
東工大の学士課程では、初年次の必修基礎科目と3年次の教養必修科目を、所属学院を横断する約15名のユニットで構成されるクラスで受講します。このユニットを単位とし、6ユニットごとにガイダンスを行いました。講師は現役学生の学修コンシェルジュJr.(ジュニア)と東工大の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生が務めました。
ガイダンスは、「大学学修へのスムーズな適応」「長期的な視点に立った計画作成」「東工大生としての連帯感とアイデンティティの確立」の3つを目的とし、講師が東工大の歴史・実績、東工大生活の実体験、大学生活の過ごし方、学修面のノウハウ、および大学の学びと社会とのつながりなどを話しました。また、現役学生から卒業生へのインタビューでは、進路の決め方、学生時代の課外活動などを、卒業生が自らの体験を披露するとともに、新入生が将来像を意識しながら学修に取り組めるように助言も行いました。
ガイダンスの冒頭部では、益一哉学長が新入生の「ぶっつけ本番」で活発に投げかけた質問に対し、その場で回答する質問コーナーが設けられました。「得意料理は何ですか」「東工大の中で一番好きな場所はどこですか」「学長先生が東工大生に求めるものは何ですか」など、身近なことから東工大生への期待まで様々な質問が飛び交いました。
ガイダンスの後半約20分はユニット交流会として、ユニットのメンバーでお互いの自己紹介をしたり、入学して1週間の体験や今後の履修プランなどについて交流したりしながら親睦を深めました。
ガイダンス後のアンケートでは、参加した新入生から次のような感想が寄せられました。
3月30日と4月2日に、日本語と英語の両言語で90分間のガイダンスをそれぞれ1日に1回ずつ、2日間で計4回、オンラインで開催しました。日本語でのガイダンスは約850名、英語でのガイダンスは約120名の大学院課程新入生が参加しました。日本を含む14の国と地域からの参加がありました。
ガイダンスでは、学修コンシェルジュが大学院生全員に共通のカリキュラムや履修の仕組み、および大学院課程の各種プログラム・教育課程、就職活動、留学、経済的支援、東工大の各種支援窓口などに関する情報を網羅的に紹介しました。これに加え学修コンシェルジュJr.が学修・研究生活の実体験やノウハウを話しました。日本語のガイダンスでは、現役大学院生3名が修士課程や博士後期課程に入学後の出来事を時系列で紹介するとともに、自身の研究や就職活動の体験談を語りました。英語のガイダンスでは、現役大学院生2名による大学院生活の体験談に加え、新入留学生のために現役学士課程学生2名が東工大で行われている学生の交流活動やキャンパス周辺の生活情報について話をしました。
また、留学生には日本での就職を検討している学生も多いことから、ガイダンス終了後に、学生支援センター未来人材育成部門キャリア相談窓口による留学生向けの「キャリア支援ガイダンス」が行われました。東工大の留学生のキャリアパスや、日本での就職活動に関する基本的な情報が、日本語と英語でそれぞれ約15分間紹介されました。
大学院課程新入生ガイダンスでも、冒頭部で益学長への質問コーナーを設けました。Zoom(ズーム)ウェビナーのQ&A機能を用い、「大学院生として持つべき心構えは何ですか」「研究で行き詰まったとき、自分をどのように励ましていますか」など大学院の研究生活などに関する質問に対し、オンラインで参加した益学長がその場で1つずつ回答を返しました。
参加した大学院課程新入生からは、アンケートで次のような感想が寄せられました。
高等専門学校を卒業して東工大に編入学した学生を対象に、4月2日に1時間のガイダンスをオンラインで開催し、33名の編入生が参加しました。
編入生は高等専門学校で履修した科目と東工大での履修との互換性や、学士特定課題研究の申請といった東工大の学修の仕組みについて、編入学後ただちに把握する必要があり、大学という環境の変化に適応し新生活の計画を早いうちに立てることも望まれます。こうした編入生特有の事情に配慮し、ガイダンスでは、東工大の履修の仕組み、大学生活のデザインに加え、学士課程3年時以降の履修に関する基本的なポイントや卒業に向けての計画の立て方、およびサポートが必要な際に利用できる東工大の各種支援窓口などを取り上げて紹介しました。
編入生ガイダンスでも、益学長への質問コーナーをオンラインで行いました。「先生は高専時代どのような生活を送られていましたか」「益先生が東工大に編入しようと思ったきっかけは何ですか」「東工大を選択して良かったと思えた出来事はありますか」など、編入生からの質問に対し、同じ編入学の経験を持つ学長が自身の経験を踏まえて、激励や助言とともに、1つずつその場で回答しました。
ガイダンスの終了後には、東工大に在学する編入生の団体「編入生会」による説明もオンラインで行われました。
東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュは2016年度より、毎年4月の入学時期にガイダンスを実施しています。学生支援センターに所属する現役学生のスタッフである学修コンシェルジュJr.がニーズ調査から内容の策定までガイダンスの準備を主体的に行い、東工大の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生と協働しながら進めました。2020年度から2年間はオンラインでの開催でしたが、2022年度は3年ぶりに対面での開催となりました。