東工大ニュース
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東京工業大学ものつくり教育研究支援センターと学生支援センターは、10月5日、10月12日の2日間にわたり、アクロクエストテクノロジー(Acroquest Technology)社による「初級者/中級者向け 機械学習セミナー:画像解析の基礎から応用まで」をテーマに「IoT導入教育セミナー」をオンラインで実施しました。このセミナーは、IoT(Internet of Thingsの略、モノとインターネットを繋ぐ技術)に欠かせない各種の技術をハンズオンで学ぶことを目的として年に4回、東工大の卒業生が活躍している企業に協力を得て実施しています。
参加した学生は学士課程の学生を中心に博士後期課程までと幅広く、初日の初級者向けに26人、翌週の中級者向けには20人が受講しました。
講師は2日とも本学の卒業生でもある、アクロクエストテクノロジー社CLO(Chief Learning Officer:最高教育責任者)の速川徹氏(大学院情報理工学研究科 計算工学専攻修了)が務めました。アシスタントとして、同社で同じく卒業生の古賀匠氏(生命理工学院 生命理工系卒)、奥井貴之氏(理学院 物理学系卒)、岩塚春樹氏(工学院 電気電子系卒)が参加しました。
機械学習は、大量のデータを利用しコンピュータが反復学習することで背後にあるモデルをとらえ、予測を可能にします。画像認識、数値解析、自然言語処理、音声認識などに応用されています。
10月5日の初級編では、機械学習とは何かを学び、その後、画像から衣類の種類を識別するプログラムを実装しました。
10月12日の中級編では、画像に映っているものを物体ごとに領域分割するセマンティックセグメンテーション(Semantic Segmentation)の手法を学び、実際にモデル画像に対する処理プログラムを書くところまでを体験しました。セマンティックセグメンテーションは、自動運転や医療画像解析に応用されています。
セミナーの中では、演習の課題一つ一つに対して講師から学生の個別の進度に合わせた丁寧な声かけや、現役エンジニアならではのノウハウの共有もありました。