東工大ニュース

IoT導入教育セミナー「機械学習セミナー:画像解析の基礎から応用まで」を実施 

RSS

公開日:2022.12.06

東京工業大学ものつくり教育研究支援センターと学生支援センターは、10月5日、10月12日の2日間にわたり、アクロクエストテクノロジー(Acroquest Technology)社による「初級者/中級者向け 機械学習セミナー:画像解析の基礎から応用まで」をテーマに「IoT導入教育セミナー」をオンラインで実施しました。このセミナーは、IoT(Internet of Thingsの略、モノとインターネットを繋ぐ技術)に欠かせない各種の技術をハンズオンで学ぶことを目的として年に4回、東工大の卒業生が活躍している企業に協力を得て実施しています。

参加した学生は学士課程の学生を中心に博士後期課程までと幅広く、初日の初級者向けに26人、翌週の中級者向けには20人が受講しました。

講師とアシスタントの紹介

講師は2日とも本学の卒業生でもある、アクロクエストテクノロジー社CLO(Chief Learning Officer:最高教育責任者)の速川徹氏(大学院情報理工学研究科 計算工学専攻修了)が務めました。アシスタントとして、同社で同じく卒業生の古賀匠氏(生命理工学院 生命理工系卒)、奥井貴之氏(理学院 物理学系卒)、岩塚春樹氏(工学院 電気電子系卒)が参加しました。

講師の速川氏(右)

講師の速川氏(右)

セミナーの概要

機械学習は、大量のデータを利用しコンピュータが反復学習することで背後にあるモデルをとらえ、予測を可能にします。画像認識、数値解析、自然言語処理、音声認識などに応用されています。
10月5日の初級編では、機械学習とは何かを学び、その後、画像から衣類の種類を識別するプログラムを実装しました。

10月12日の中級編では、画像に映っているものを物体ごとに領域分割するセマンティックセグメンテーション(Semantic Segmentation)の手法を学び、実際にモデル画像に対する処理プログラムを書くところまでを体験しました。セマンティックセグメンテーションは、自動運転や医療画像解析に応用されています。

セミナーの中では、演習の課題一つ一つに対して講師から学生の個別の進度に合わせた丁寧な声かけや、現役エンジニアならではのノウハウの共有もありました。

課題を説明する図(許可を頂いて掲載)

課題を説明する図(許可を頂いて掲載)

参加者の声

初級者向けセミナーに参加した学生の感想

  • 流れとして全体像が見られる授業だったので気楽に聞けた。
  • 機械学習について丁寧に学ぶことができて良かったです。
  • 途中から参加したにも関わらずご丁寧に個別対応してくださって楽しめた。来週も楽しみです。
  • 学ぶ内容を実際に実行できるのがよかった。一つ一つ進めることで、どういう処理をしているか理解できた。またプログラムを工夫し正答率が上がったのは達成感があり、これからの学習へのモチベーションが上がった。

中級者向けセミナーに参加した学生の感想

  • 画像解析の一端を垣間見られて楽しかったです。一方、自分で好きな画像を解析するにはあまりにもラベリングが大変だということもわかりました。
  • 核心的な内容が時間の無駄なく素早く理解できてよかった。
  • 画像処理の経験がなかったが、今回のセミナーで一連の実装を体験できて良い体験だった。
  • 初級より難しくて理解が追いつきませんでした。ですが、これから勉強してこれがまずわかるようになりたいと思える機会になって、参加してよかったです。ありがとうございました。

お問い合わせ先

学生支援センター 未来人材育成部門

Email internationalstudentsupport@jim.titech.ac.jp

RSS