東工大ニュース
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東京工業大学が牽引する超スマート社会推進コンソーシアムは超スマート社会卓越教育院と共に、コンソーシアムに参加する企業や研究機関(以下、コンソーシアムパートナー)と東工大の教員・学生が一堂に会するマッチングワークショップを11月16日と12月7日の2回にわたって、対面およびオンラインで開催しました。このワークショップでは、コンソーシアムパートナーのニーズと、本学の教員・学生の技術的・人材的シーズを組み合わせることで、分野を超えた異分野融合研究チームの構築を目指します。
本ワークショップには、「シーズ・ラウンド」「ニーズ・ラウンド」を通じて、17の参加機関から45人、29人の発表学生、東工大の教職員31人、その他を含め2日間で126人が参加しました。
11月16日の「シーズ・ラウンド」は、2022年春に続き大岡山キャンパスで対面開催となりました。29人の学生が研究アイデアの発表、ポスターセッションを行いました。
コンソーシアムの運営委員長を務める工学院 機械系の岩附信行教授の開会あいさつの後、株式会社安川電機 技術開発本部の山中太氏が「安川電機会社紹介とメカトロニクスの取り組みについて」と題した基調講演を行いました。
続いて参加学生が登壇し、自身の研究概要を1分間で説明した後、ポスター会場に移動して研究内容を詳しく紹介しました。会場では、参加機関による優秀ポスター投票が行われ、3人の学生が優秀発表賞を受賞し、表彰されました。
最後に、公益財団法人笹川平和財団 海洋政策研究所の田中広太郎氏から全体講評が述べられ、「シーズ・ラウンド」は終了しました。
12月7日の「ニーズ・ラウンド」はオンラインで開催されました。工学院の佐相秀幸特任教授が「日本におけるDX政策とイノベーションプログラムの紹介」というタイトルにて基調講演を行いました。佐相特任教授は、内閣府が進めている「戦略的イノベーション創造プログラム」で検討しているさまざまなDX(デジタルトランスフォーメーション)の実施例について紹介し、ロボティクスや、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の農業への応用など、超スマート社会推進コンソーシアムが進めている技術分野との高い親和性の再認識について話をしました。その後、コンソーソシアムパートナーは3分間の持ち時間でそれぞれの活動紹介を行い、引き続きオンライン上の個別会議室に移動し、訪れた学生および教職員との間で質疑応答と議論を行いました。
最後に、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) オープンイノベーション推進本部の児島史秀氏から学生への激励の言葉とともに閉会しました。
「シーズ・ラウンド」「ニーズ・ラウンド」を通じ、学生と参加機関の間で活発な意見交換が行われ、双方にとって実り多いワークショップになりました。
本マッチングワークショップは、異分野融合の研究チームの構築を目指し2018年に始まり、今回で8回目の開催となりました。技術交流会、実証実験、共同研究、インターンシップなど、このワークショップをきっかけとした具体的な研究交流の実績が生まれ、その意義と重要性が認識されています。
マッチングワークショップは年に2回開催しており、次回は2023年春に開催する予定です。
超スマート社会推進コンソーシアムおよび超スマート社会卓越教育院では、今後も新しい産官学連携の機会を生み出すマッチングワークショップを推進していきます。