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高校生向け講習会「データサイエンス素粒子原子核宇宙(DSPN2022)」開催報告

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公開日:2023.03.09

東京工業大学理学院物理学系の講師陣が、素粒子・原子核・宇宙物理研究の最前線を紹介する高校生向けオンライン講習会「データサイエンス素粒子原子核宇宙(DSPN2022)」が10月から11月にかけて開催されました。本講習会は、東工大基金「理科教育振興(ものつくり人材の裾野拡大支援プロジェクト)」による支援のもと、2020年より始まり2022年で3年目となり、全国から31人の参加がありました。

開催初日の集合写真

開催初日の集合写真

2020年と2021年では、大型粒子加速器を用いた素粒子・原子核研究における、物理解析の過程を通じて、物理最前線の研究テーマを学ぶとともにデータサイエンスの基礎から機械学習の習得までを目的としてきました。2022年は、新たに重力波研究の講義・実習を新設して、微弱な重力波の信号を雑多な周波数雑音の中から抽出するという全く異なるデータ解析の応用事例を学び、より幅広いデータサイエンスの理解を目指しました。

受講生は、2000年以降のノーベル物理学賞の対象となったテーマ「ヒッグス粒子の発見」、「重力波の発見」を専門とする研究者からの講義により深い理解と、歴史的な発見に至った、物理解析の一端を追体験しました。科学雑誌等で積極的に物理学を学んでいる受講生にとって、実際の「研究者ってどんなひと?研究生活ってどんなもの?」かを、各研究分野の専門家による講義・実習および交流により見出せるような工夫を凝らした講習会となりました。受講生が次世代を担う科学・技術・データサイエンスなどさまざまな分野で研究を志すきっかけとなるよう、新しい研究テーマの紹介をカリキュラムに組み込み、物理学研究の多様性・面白さを発信していくことのできる講習会を今後も目指していきます。

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理学院 物理学系 助教 内田誠

Email uchida@phys.titech.ac.jp

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