東工大ニュース
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3月16日、東京工業大学大岡山キャンパスのHisao & Hiroko Taki Plazaで、「2級アクセシビリティリーダー」の資格を取得した学生と教職員への認定証授与式を行いました。
授与式後は資格取得学生を対象としたワークショップ「障害とアクセシビリティ 車いす体験を通して」も開催され、参加した学生たちが実践を通して学びを深めました。
「アクセシビリティリーダー育成プログラム(以下、ALP)」は多様性社会におけるさまざまなアクセシビリティを推進できる人材の育成を目的としたプログラムです。オンデマンド形式の講座を修了した受講者は、オンラインで実施される資格認定試験を受けることができます。
本学では学生支援センター 学生相談部門 バリアフリー支援室にてALPを実施しており、「2級アクセシビリティリーダー」の資格取得が可能です。2022年度は学生13人、教職員17人の合計30人が資格を取得しました。
授与式ではプレゼンターの岡村哲至学生支援センター長から学習意欲への賛辞と学内および社会寄与への期待の言葉が贈られたほか、アクセシビリティリーダー育成協議会が主催する全国規模の研修会「アクセシビリティキャンプ」に参加した田村俊樹さん(理学院 地球惑星科学系 修士課程2年)からの報告も行われました。
授与式終了後のワークショップには、5人の学生が参加しました。学生たちは車いすの操作と介助について説明を受けたあと、2チームに分かれて大岡山キャンパス構内の坂道へ移動し、車いすの自走や介助を体験しました。
認定証授与式に参加したアクセシビリティリーダーに、ALPを受講した感想などを聞きました。
アクセシビリティを高めるさまざまな制度やアプローチがコンパクトにまとまっており、良い教材だと思います。皆さんが教養として当たり前に受講する時代がくるといいなと思いました。
今まで何気なく生きてきた中でも、人によっては環境的、心理的なさまざまな障害と向き合っていることがわかりました。また、多様な人たちがアクセスしやすい状況を作ろうとしていることも知ることができました。
実際に認定証を手にすると、頑張って勉強して良かったと思いました。
Taki Plaza B1に置かれているリーフレットとテキストをたまたま目にしてプログラムに参加したのですが、アクセシビリティについて体系的に学ぶことができて大変良かったです。もっと多くの人に存在が知られると良いなと思います。
ALPは受講のみを選択することも可能です。本学でのALP実施は2022年度で3年目となり、これまでの受講者は120人を超えています。ALP受講を通じて言語や文化、環境、ジェンダー、年齢、障害の有無等に関わらず誰もが「利用しやすい」「参加しやすい」とは何か?を考えられる人材を育成し、多様な人が過ごしやすいキャンパス作りを目指します。