東工大ニュース
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6月27日から30日にかけて韓国・釜山で行われた韓国科学アカデミー科学フェア(Korea Science Academy Science Fair、以下「KSASF」)2023で、東京工業大学附属科学技術高等学校の生徒3人のチームがベストポスター賞を受賞しました。
(左から)賞状を手にする山口智也さん、坂口陽菜子さん、藤澤優杏さん
KSASFは、韓国科学技術院(KAIST)の附属高校である韓国科学アカデミー(Korea Science Academy of KAIST)で2年ごとに開催される、理数系・科学技術系の高校生を対象とした国際大会です。2023年大会は4年ぶりに対面で開催され、20の国と地域から29校の代表が集まりました。
附属高校からは3人の生徒が参加し、英語によるポスター発表と口頭発表を行いました。
研究テーマは「日本の伝統料理の食材に含まれるでんぷん分解酵素の比較」(Comparison of Starch-Degrading Enzymes in Ingredients of Japanese Traditional Dishes)です。みそ汁に使われる“だし汁”を5種類用意し、それらに含まれる酵素によるでんぷんの分解を、ヨウ素デンプン反応の実験により観察しました。さらに、色情報を抽出できるアプリを活用し、溶液の色の変化を定量的に比較しました。
ポスターを前に研究内容を説明するメンバー
研究成果を口頭発表するメンバー
身近なものを利用した発展的な研究は難しく、英語での発表にも苦戦しました。ご指導いただいた先生方をはじめ、周りの方々に支えていただいたおかげで、3人で受賞することができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。各国の高校生との貴重な交流ができたことを今後に生かしたいと思います。