東工大ニュース
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東京工業大学企画本部ダイバーシティ推進室は11月25日、3回目となる女性活躍応援フォーラムを大岡山キャンパスのHisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ)で開催しました。
今回は、「理工系ライフと将来」をテーマに、国内外在住の女子中高生やその保護者、教育関係者などに向けて、理工系に進んだ女性が学生生活をどう過ごし、どのような将来像を描いているのかを伝え、理工系への進路選択を応援する目的で実施しました。
ダイバーシティ推進室 女性等活躍支援部門長の野村淳子マネジメント教授による司会のもと、益一哉学長のあいさつ、井村順一理事・副学長(教育担当)からの東工大での学生生活や進路状況などの説明に続き、物質理工学院 応用化学系の中島裕美子教授による「ものづくりを科学する」と題した基調講演が行われました。
さらに、桑田薫理事・副学長(ダイバーシティ推進担当)をファシリテーターとして、在学中の女子学生と卒業生らの登壇者に加え、ドイツのアーヘン工科大学へ留学中の学生もリモートで結んでパネルディスカッションを行い、参加者に、大学に入学してから社会人になっていくまでのイメージを描いてもらいました。
質疑応答の時間には多くの質問が寄せられ、佐藤勲総括理事・副学長から閉会のあいさつがあった後も、参加した女子中高生たちは基調講演者やパネラーとして登壇した学生・卒業生と活発な情報交換を行いました。さらに、大学を卒業した理工系の女性が、社会人として企業で働く様子を描いた映像も流され、「理工系ライフと将来」を十分にイメージできる一日となりました。
東工大企画本部ダイバーシティ推進室は、学生や職員らに対するさまざまな支援を統括する組織として、令和4年4月に設置されました。今回のフォーラム開催にあたっては、手話通訳や音声の文字化、聴導犬の同伴も可能とするなど、多様性に配慮した対応を実施しました。また、在外教育施設への周知も行い、世界各地で学ぶ日本人女子中高生にとっても、広く「理工系の日々や将来」を考えるきっかけとなるよう働きかけました。
本学は令和6年度より学士課程入試に女子枠を導入したことから、これまでより多数の女子学生の入学が見込まれます。そのため当推進室では、学内関係部署と連携して、女性休養室をはじめとした環境の整備に取り組むと同時に、多様性重視に基づくトイレ表示の検討やSOGI(性的指向・性自認) 理解への取り組みなどを積極的に進めています。