東工大ニュース
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1月16日、Hisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ)地下2階のワークショップスペースにおいて、東京工業大学 学生支援センター 未来人材育成部門に所属する学生スタッフの学修コンシェルジュJr.(ジュニア)国際班が主催する「日本のお笑いワークショップ with 吉本興業」が開催されました。
このワークショップは、「お笑い」が円滑なコミュニケーションの助けとなり国際交流が生まれることを目的として企画されました。吉本興業ホールディングス株式会社所属のお笑い芸人 国際夫婦漫才フランポネさんを講師に迎えて、英語・日本語・その他の言語も交えて漫才作成講座を実施し、アメリカ・ドイツ・スイス・イタリア・スペイン・ウガンダ・インド・中国・インドネシア・台湾・日本といった11の国と地域から、留学生19人、日本人学生2人、教職員6人の計27人が参加しました。
フランポネさんは日本人のマヌーさんとスイス出身のシラちゃんによる国際的な漫才デュオです。シラちゃんの母語がフランス語であることから、コンビ名は、「フランセ」と「ジャポネ」を組み合わせて作られました。マヌーさんは、ベルギー王立アントワープ大学大学院で海運経済学を学び修士号を持つ元商社マンで、フランス語の他、スペイン語、イタリア語、オランダ語など6ヵ国語を話すマルチリンガルです。フランポネさんは、国内外の教育機関などで漫才作成講座を数多く開催しています。
自己紹介では「〇〇が好きな誰々です」と名乗り、コンビ名は、二人の好きなもの・嫌いなもの、出身地、行きたい場所などを参考にして決めます。
例えば、
「温泉が好きな誰々です」「カピバラが好きな誰々です」「私たちは、温泉カピバラです」と自己紹介からコンビ名を披露する流れです。
参加者の中には中国からの留学生と組み、中国語で自己紹介したコンビもあり、漫才はどの言語でも成立する、とてもインターナショナルなコミュニケーション・ツールだということがわかりました。
次に3段落ちの技法と、ボケ・ツッコミについて学びました。3段落ちとは、3回の発言のうち最初と2回目はまともなことを言い、3回目にボケる技法です。少し古い例になりますが、「じゅんです」「長作です」「三波春夫でございます」というのも、3段落ちの技法が用いられたものです。
本来の漫才は、最初に軽くボケたあと本題に入ります。しかし、今回は初心者向け漫才作成講座のため、3回目のボケに対して、『なんでやねん! (What's the deal?)』『もうええわ(That's enough)』『どうもありがとうございました(Thank you!)』とツッコミを入れて締めることにしました。
講師による漫才作成方法の説明は、ところどころ日本語を交えた英語で行われました。コンビを組んだ参加者が自分たちでネタ作りを楽しめる構成となっていて、このワークショップで初めて会った人も、自己紹介やネタ作りを進めるうちに徐々に打ち解けました。発表では、学修コンシェルジュJr.国際班を含む全14組のコンビが、本物の芸人のようにステージ上でオリジナルの漫才を披露しました。
ワークショップ後の懇親会も終始笑いに包まれ、留学生、日本人学生、教職員が交流を深めることができた「あっという間」の3時間でした。