東工大ニュース
東工大ニュース
4月14日から19日にかけてエジプトのルクソールで開催された2023 ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会(International Collegiate Programming Contest World Finals:以下、2023 ICPC世界大会)で、東京工業大学のチームtonosama(トノサマ)が総合10位で銅メダルを獲得しました。東工大のチームがICPC世界大会でメダルを獲得したのは初めてのことです。
2023 ICPC世界大会は、コロナ禍で延期された第46回と第47回の2回分が同時開催されました。パレスチナ・ガザ地区の情勢悪化等の理由で開催時期や場所の変更もありましたが、全世界から厳選されたトップ・プログラミング・チームが参加しました。
チームtonosamaは2022年12月に行われたアジア太平洋地区大会での成績を基に選出され、第47回大会へ出場しました。大会では出題された11問中8問を解答し、また第47回大会おいて最初に問題を解答したチームとしても表彰されました。さらに、ICPC世界大会に併設されているコンテスト「ICPCチャレンジ」では1位を獲得しました。
中村誠希助教(情報理工学院 情報工学系)
チームメンバーの学士論文に関係するテーマの出題があったことが、順位を押し上げる一因になりました。東工大初のメダル獲得を含め、複数の賞を受賞し大変うれしく思っています。
次回の世界大会に向けても東工大チームが挑戦します。ICPCでの学生の活躍は、今後のプログラミング教育の発展と学生たちの国際的な競技への参加促進に寄与するものです。
ICPCはICPC財団が主催するプログラミングコンテストで、毎年100ヵ国、3,000大学、50,000人以上の大学生が参加する世界規模の大会です。同じ大学の3人の学生がチームを結成し、チーム単位でプログラミングと問題解決の能力を競います。
出題の難易度は単純な計算から複数のアルゴリズムを組み合わせて解く問題まで多岐にわたります。コンピュータは1チームに1台しか与えられないため、コンピュータを効率よく活用するチームワークも重要なポイントです。
国内予選、地区予選(日本の場合はアジア地区予選)を経て選抜されたチームが世界大会に出場できます。世界大会へは1大学1チームしか出場できないため、大学対抗プログラミングコンテストと位置づけられています。