東工大ニュース
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7月17日、東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院の日本語セクションは国際交流支援の一環として、留学生を対象とした茶道イベントを東工大茶道部と共同開催しました。
コロナ禍後、初の共催となった本イベントには、留学生33人(大学院生、研修生、研究生、海外交流学生やサマープログラム参加者など)が参加し、日本文化の体験、茶道部員との国際交流を楽しみました。
最初に着物を着た茶道部員によるお点前が披露され、参加した留学生らは緊張感をもって見守りました。お点前の間、茶道部員の留学生から「道具をきれいにしています」「お茶碗を温めるためにお湯を注ぎます」「お茶碗は形が非対称なものもあり、それを鑑賞して楽しみます」など、英語での解説がありました。
続いて、参加者にお菓子が振る舞われると、「お菓子の後にお茶を召し上がっていただきます」という茶道部員の言葉に緊張がほぐれた様子でお菓子の袋を開けていました。そして抹茶を味わいながら「そのお道具は何に使うのですか」「お点前はいつも静かに行うものですか」「他にどのようなお点前があるのですか」「どのような時にお茶会をしますか」などの質問をしていました。
質問が一段落すると、参加者は抹茶を点てる体験をしました。部員から教わりつつお茶碗に抹茶を入れ、お湯を注ぎ、茶筅を使ってお茶を点てました。自分で点てた抹茶をいただき、「茶道で抹茶以外のお茶を使うことはありますか」「ようかんは甘すぎますが抹茶はおいしいです」とやさしい日本語と英語で会話をしながら、お茶碗の鑑賞や着物姿の部員との写真撮影など、参加者同士も交流を楽しみました。イベント終了後も、茶道部に関心を持った参加者が部員に質問をしたり、自国に関する話をするなどの交流が続きました。
イベント後のアンケートでは、「とても興味深いイベントでした。日本の茶道について学び、自分でお茶も点てました。他の学生とも話ができました」「茶道の手順について学びました。茶道部のメンバーはとても美しい着物を着ていて、私たちの質問にとても丁寧に答えてくれました」などの感想が参加者から寄せられました。
今回の茶道イベントでは、お点前の披露とお茶点て体験のガイドを担当しました。多くの留学生に参加していただき、茶道部員としても楽しい交流ができたと思います。お点前や道具、文化についても高い関心を持っていただき、自分自身が普段考えることのない角度からの質問に答えたり、留学生のお話を聞くことで、私たちにとっても大変学ぶものが多いイベントとなりました。
日本への留学生として日本の茶道を体験することは、象徴的で豊かな文化に浸ることです。茶道には深い文化的意義と伝統があります。私は茶道で学んだことを他の学生と分かち合うことを心から楽しみました。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。