B2Dスキーム

更新日 2023年4月4日

「早く研究を始めたい!」という学生の皆さんの声を受け、2019年度から「B2Dスキーム(B2D特別選抜)」を開始しました。
これまでは学士課程4年次の「学士特定課題研究」(以下「学士特課研」)で研究を開始* していましたが、B2Dスキームに選ばれた学生(B2D学生)は、学士課程2年次から研究を開始できます。
(* 早期卒業予定の学生は学士課程3年次後学期から学士特定課題研究で研究開始することもできます。)

【お知らせ】2023年4月より、情報理工学院 数理・計算科学系が参加し、学生の募集を開始します。

「B2D」とは…学士(Bachelor)2年次から博士(Doctor)取得/進学を目指す学生のための本学独自の用語です。

B2Dスキームの4つのメリット

1.
学士課程2年次後学期から研究開始
2.
通常より早く希望研究室を決められる
3.
系の標準学修課程とは異なる課程(カリキュラム)を選ぶことができる
4.
留学費用の援助あり

B2Dスキームでは、自身の目指す研究からバックキャストしてB2Dでの学修内容を決める、研究分野を選ぶことを想定しています。

B2Dスキームの選考(B2D特別選抜)は、2020年度から開始しています。2019年度に学士課程入学の学生が1期生になります。

毎年、4月の入学時ガイダンスや全学説明会で学士課程1年次学生へ概要説明を行い、学士課程2年次の4月頃の全学説明会や系所属説明会等の機会に、履修内容や選抜方法について説明をします。

2023年度4月の全学説明会は、以下の通り開催します。参加は申込制です。様々な情報を得たい方、このスキームに興味をお持ちの方は、ぜひ積極的にご参加ください。

 1)学士課程2年次向け全学説明会

  【対象】学籍番号22Bの方
  【開催日時】4月19日(水)13時45分~(40分程度)
  【開催場所】本館M-178(H1101)講義室
  【申込期限】4月18日(火)12時
  【申込方法】以下要領にて申込みください。
        ①教務Webシステムにログイン
        ②アンケート欄「B2Dスキーム(B2D特別選抜) 学士課程2年次向け全学説明会への参加申
         込」を選択
        ③アンケートに回答
  【備考】・受付連絡は東工大のmドメインのメールアドレス宛に送付します。
      ・どうしても説明会に参加できない場合は教育企画グループ  kyo.kyo@jim.titech.ac.jp
       までメールでご連絡ください。

 2)学士課程1年次向け全学説明会

  【対象】学籍番号23Bの方
  【開催日時】5月10日(水)13時45分~(30分程度)
  【開催場所】本館M-178(H1101)講義室  
  【申込期限】5月9日(火)12時
  【申込方法】以下要領にて申込みください。
        ①教務Webシステムにログイン
        ②アンケート欄「B2Dスキーム(B2D特別選抜) 学士課程1年次向け全学説明会への参加申
         込」を選択
        ③アンケートに回答
  【備考】・受付連絡は東工大のmドメインのメールアドレス宛に送付します。
      ・どうしても説明会に参加できない場合は教育企画グループ  kyo.kyo@jim.titech.ac.jp
       までメールでご連絡ください。

B2D特別選抜への応募方法、選抜プロセス

B2D特別選抜に応募できるのは、B2Dスキームに参加している系に所属する2年次学生に限ります。

2023年度の募集要項申請書はこのページからダウンロードください。学修案内(22.B2D特別学修課程)は、大学Webサイトからダウンロードできます。

2023年度の選抜審査の予定は以下の通りです。

  4月19日(水): B2D特別選抜 学士課程2年次向け全学説明会
  5月17日(水)17時: 出願〆切
  6月中: 一次選抜(書面審査)、選抜が終了した系から順次結果通知
  第2Q開始時: 一次選抜合格者へのB2D担当教員によるメンタリング開始(B2D特別学修課程準備開始)
  8月上旬: 二次選抜(面接審査)、プレゼンテーション等
  9月上旬: 二次選抜結果通知
  9月中: B2D特別学修課程作成・決定
  第3Q(9月28日(木)~): B2D特別学修課程での学修開始(研究開始)

B2D特別学修課程

B2Dスキームでは、所属系の標準学修課程によらない「B2D特別学修課程」を設定します。

B2D特別学修課程は、学生一人ひとりのキャリアを踏まえた、テーラーメイド型のカリキュラムです。B2D特別学修課程の設計は、所属系のB2D担当教員のメンタリングを受けながら行います。

B2D学生は、学士課程2年次後期から希望の研究室の研究に触れ、具体的に進みたい研究分野を決めることができるB2D共通科目「B2D研究基礎」、さらに、進みたい研究分野の方向性が固まった場合には、学士課程3年次前期以降でB2D共通科目「B2Dプレ研究実践」を履修することができます。「B2Dプレ研究実践」では、希望の研究室で、学士特課研の先取り学修が可能となります。

B2D共通科目は以下の2科目があります。詳しくはシラバスをご確認ください。

◆ B2D研究基礎  : 各学期0-1-0。研究室で、研究のやり方を学び、研究テーマを探す・考える

◆ B2Dプレ研究実践: 各学期0-2-0。研究テーマがほぼ決まり、学士特課研に準じた研究に着手

授業科目以外でのB2Dに関連する学修として以下のフォーラムを開催します。

■ B2Dフォーラム : 異分野のB2D学生とグループワーク等を通した、研究活動に関わる情報交換

B2D学生の学士特定課題研究 着手要件と審査の観点

B2D学生の学士特課研着手要件は以下のとおりです。

1.
3年以上在学していること。(注:早期卒業の場合は2年6月又は3年)
2.
文系教養科目、英語科目、第二外国語科目、理工系教養科目において全学共通の要件(学修案内の「1.総説」の表2)を満たすこと。
3.
所属する系で承認されたB2D特別学修課程において、各系で定める総修得単位数(100~110 単位)以上修得していること。
4.
学修案内「22.B2D特別学修課程」において各系で定める要件を満たすこと。
5.
B2D共通科目「B2D研究基礎a,b,c」(各学期:0-1-0)または「B2Dプレ研究実践a,b」(各学期:0-2-0)から、少なくとも2科目を履修していること。ただし、必ず「B2D研究基礎a,b」のいずれかを含むこと。

B2D特別学修課程での学士特課研の内容審査では、以下の観点が審査項目として追加されます。

1.
2年次第3Qから卒業までの期間に開催された、すべてのB2Dフォーラムに、原則、参加していること。
2.
2週間以上の留学等(語学留学でも可)を行ったこと。(ただし、学士特課研終了後や修士課程において留学等を計画している場合は観点から除く。)

※ 1.については、やむを得ない理由により参加できない場合は予め申し出ること。

※ 2.については英語が母語である、あるいは熟達者の場合は、修士課程進学後に研究留学を推奨。

B2D学生の卒業要件・修了要件

B2D学生の学士課程卒業要件は以下のとおりです。

1.
文系教養科目、英語科目、第二外国語科目、理工系教養科目において全学共通の要件(学修案内の「1.総説」の表2)を満たすこと。
2.
学生が所属する系で承認されたB2D特別学修課程において、各系が定める卒業に必要な総修得単位数以上を修得していること。
3.
学修案内「22.B2D特別学修課程」で、各系で定める要件を満たすこと。
4.
B2D共通科目「B2D研究基礎a,b,c」(各学期:0-1-0)または「B2Dプレ研究実践a,b」(各学期:0-2-0)から、少なくとも2科目を履修していること。ただし、そのうち1科目は「B2D研究基礎a,b」のいずれかを含む。

注1:系の判断で、B2D共通科目の単位修得をもって、「研究プロジェクト」を修得したものと読み替える場合がある。詳細は系に問い合わせること。

注2:B2D共通科目は、夏季休暇や春季休暇中に集中講義として実施する場合がある。

注3:「B2Dプレ研究実践a,b」は、「B2D研究基礎a,b」のいずれかを修得後に履修可。また、「B2D研究基礎c」は「B2D研究基礎a」を修得後に履修可。

B2D学生の修士課程・博士後期課程の修了要件は、一般の学生と同じです。ただし、各課程の修了要件の一つである修士論文または博士論文の審査において、B2D学生については以下の観点が追加されます。このことは、大学院課程の学修案内にも記載されます。

[修士課程]

学士課程において留学等を行っていない場合は、修士課程在籍中に2週間以上の留学等(語学留学も可)を行ったこと。

[博士後期課程]

1.
B2Dフォーラムにおいて、1回以上発表を行ったこと。
2.
3ヶ月以上の研究留学を実施したこと。

※B2D特別学修課程から所属系の標準学修課程に戻る場合

 B2Dスキームは、博士後期課程への進学を奨励するための仕組みであり、進学を強制するものではありません。目指す将来像が途中で変わってきた場合など、所属系の標準学修課程に戻ることも可能です。

何か相談したいことなどあれば所属系のB2D担当教員へ連絡してください。なお、所属系の標準学修課程に戻った場合でも博士後期課程を目指すことができます。

お問い合わせ先

教務課教育企画グループ

Email kyo.kyo@jim.titech.ac.jp