アントレプレナーシップ教育・育成プログラム

東工大のアントレプレナーシップ教育

東工大のアントレプレナーシップ育成

東工大のアントレプレナーシップ教育は2024年度入学生より、全学を対象として開始しました。

現代は、科学・技術の急速な進展により、グローバル化、地球環境、安全保障などの問題が複雑に絡み合い、予測困難な状況にあることから、「VUCA の時代(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)」と呼ばれています。VUCA の時代の国際社会を生き抜くためには、専門能力とともに、「新たな価値を開発・開拓し、それを社会に事業として設定する行動体系(マインドセット・スキル)」が素養として必要であるとされており、そのような自主性に基づいた行動体系を本学では「アントレプレナーシップ」と定義しています。アントレプレナーシップは、コンピュータでいうOSのようなもの、学生の将来の進路に関わらず必要とされている行動体系です。

アントレプレナーシップ教育を実施するために、アントレプレナーシップ科目を用意します。なお、アントレプレナーシップ教育は、コア、オプション、プラスで構成されています。
詳細は以下のウェブサイトを参照してください。新入生向けのアントレプレナーシップ教育オリエンテーション(2024年4月)の情報も掲載しています。

アントレプレナーシップ育成プログラム群

本学の「アントレプレナーシップ育成プログラム群」では、皆さんの「やりたいこと」や「アイデア」を、社会の価値となる「イノベーション」として定着させられる人材の育成を目指しています。スキルやマインドをつけ体系的にステップアップしたい人、実践プログラムで社会に価値を定着させる体験をしてみたい人、そして「やりたい」ことを明確に持ち、社会事業・ビジネスを始めたい人まで、どのカテゴリーにも対応できるプログラム(履修科目およびイベント)を提供します。

更に「起業」という選択肢に興味がある皆さんへ

皆さんが行いたいこと(事業のアイデア)を社会に設定するための方法として、「起業」を選択する場合は、以下の「カテゴリー3:事業創出プログラム群」にご参加ください。プロのアクセラレーターの指導のもと、皆さんの事業アイデアを、市場形成、外部資金調達が可能なレベルに引き上げていきます。
なお、本学研究・産学連携本部イノベーションデザイン機構では、ビジネスコンテスト参加支援、実証実験資金支援、起業相談なども行っています。詳細は以下のウェブサイトを参照してください。

本学でのアントレプレナーシップ育成プログラム群は以下の3種類に分類されます。

スキル・マインドセット・プログラム群
カテゴリー1

意欲形成・方向性、社会を相手にする準備

アントレプレナーシップのためのスキルやマインドを醸成・強化し、皆さんの「やりたいこと」を明確にする助けとなるプログラム群です。

主な学習テーマ

  • 社会課題の認識
  • Creative Confidence
  • User Centric
  • 発想と主体性
  • ロールモデル

実践プログラム群カテゴリー2

自らの能力の検証、社会との関わりの実践

課題を設定し、それを解決する「アイデア」を創出し、ユーザーの価値になりうるかを検討する実践型プログラム群です。
解決テーマを他者から提供され、それの解決策を考え実践するタイプと、解決テーマから自分で考えるタイプがあります。

主な学習テーマ

  • 課題設定
  • 仮説検証
  • ニーズのメカニズム
  • 解決案
  • 蓋然性

事業創出プログラム群カテゴリー3

社会への価値提供(起業を視野)

上記2カテゴリーは、個人の能力向上が主目的ですが、このカテゴリーは、それに加えて、提案する事業そのものの価値が問われます。既に、事業テーマが明確な人が参加できます。

主な学習テーマ

  • 高い継続性の構築
  • 社会へのインパクト

アントレプレナーシップ育成プログラム群の各コース・科目

下記プログラム(コース)では、対象学生が、各カテゴリーに属する幾つかの科目を履修できます。 各プログラムの詳細については、各々のウェブサイトを参照してください。

カテゴリー
カテゴリー1カテゴリー2
対象学生
修士課程学生(全学院)
主催部局/主な開講キャンパス
ライフエンジニアリングコース、生命理工学コース、都市・環境学コース、イノベーション科学コース/すずかけ台
プログラム概要
上記のコースを横断して開講。PBL 演習、 フィールドワーク、MOT教育等により、創造性、課題発見力、課題解決力、 チームワーク力、起業家精神、事業化方法論、知的財産化等を幅広く修得。特に、外部機関(病院、地方公共団体など)との連携によるフィールドベースのイノベーションに注力している。
カテゴリー
カテゴリー1カテゴリー2カテゴリー3
対象学生
修士課程学生・博士課程学生(全学院)
主催部局/主な開講キャンパス
リーダーシップ教育院/大岡山、すずかけ台
プログラム概要
全学院の学生を対象に、学生一人一人が「リーダーシップのタネ(素養)」を育むことを目的に、少数精鋭のグループワーク、ワークショップなどの科目を提供。デザイン思考などを実際に体験し、アントレプレナーシップマインドの醸成(初級)〜事業創造(上級)まで幅広く学習できる。

カリキュラム|開講科目一覧|リーダーシップ教育院 (ToTAL)

その他

カテゴリー
カテゴリー1
対象学生
一般社会人
主催部局/主な開講キャンパス
社会人アカデミー、技術経営専門職学位課程/田町
プログラム概要
本プログラムは、社会人向けのコース(有償)として提供しています。 詳細については、プログラムのウェブサイトを参照してください。

コース一覧|キャリアアップ MOT(技術経営)(CUMOT)

アントレプレナーシップ育成プログラム群のイベント

2019年度 Design Thinking for Your Creative Practice
2019年度 Design Thinking for Your Creative Practice

以下のイベントは、学士課程学生と大学院課程学生の区別なく、また、所属する学院に関係なく参加申し込みが可能です(単位はつきません)。スキル・マインドセットを主目的とするカテゴリー1のイベントから、実践を主目的としたカテゴリー2、そして、実際に事業創出を目的とするカテゴリー3まで、皆さんの志向に合った幅広いイベントに参加が可能です。

イベント毎の参加が可能です。主催部局に申込をしてください。
開催時期・回数などは変更となる可能性があります。各担当部局のウェブサイトにて最新情報をご確認ください。

スキル・マインドセット・プログラム群
カテゴリー1

アントレプレナーシップ入門ワークショップ—初めてのデザイン思考—

開催時期
1Q
回数・日数
1回
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
アントレプレナーシップを身につけるための半日の入門イベント。「デザイン思考」の5stepsを1日で体感できる。起業に興味のある人はその第1歩として、今後の行動に資することができる。特に学士課程学生大歓迎。

EGAKU

開催時期
2Q
回数・日数
1回
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
アートの鑑賞・作成を通し、多様性、言語化を体感するワークショップ。

Design Thinking For Creative Practice

開催時期
3Q
回数・日数
2日間
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
米国スタンフォード大学/d.school、The Unversity of Texas Austin等で、数多くのデザイン思考の講師実績があるファシリテータ3名による、Creativityに特に重点を置いたワークショップ。

未来洞察

開催時期
4Q
回数・日数
3日間
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
テーマを提示し、10-15年後の未来社会を、スキャニング・強制発想等の手法でデザインする。

1-day アイデアソン

開催時期
4Q
回数・日数
1日間
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
デザイン思考を使い、自分のアイデアを、事業(社会事業含む)として考えられるレベルに磨き上げる。

実践プログラム群カテゴリー2

リーン・ローンチパッド

開催時期
1Q-2Q
回数・日数
6回(合宿あり)
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
4-5名のチームを形成し、各チームで独自の事業アイデアを考え出し、事業創出のエキスパートの指導のもと、そのアイデアを受け入れるユーザーがいるかを、顧客インタビューやアイデアそのものの変更を通して検証していく。

プログラミング・ブート・キャンプ

開催時期
3Q-4Q
回数・日数
4回(合宿あり)
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
Web application開発のエキスパートが参加チームに伴走し、チームが考える新たなweb applicationを短期間で開発する。

PEECs最終発表会

開催時期
4Q
回数・日数
1日間
主催部局
PEECs
内容
デザイン創造実践の最終発表会。8チームほど参加。病院関係者、中小機構、産学連携本部から審査員として多数参加。

事業創出プログラム群カテゴリー3

事業創造(リーン・ローンチパッド・アドバンス)

開催時期
1Q-2Q
回数・日数
6回(合宿あり)
主催部局
リーダーシップ教育院(ToTAL)
内容
プロのアクセラレーターの伴走のもと、事業アイデアの価値を、ユーザー(アーリー・アダプター)発掘を通して検証し、事業計画作成に必要な事業の蓋然性強化を行ない、第三者評価(出資)に資する状況に育成する。チーム(本学学生以外をメンバーとすることも可)で参加。事前審査あり。

2019年度 デザイン創造基礎(PEECs)

2019年度 デザイン創造基礎(PEECs)

お問い合わせ先

全学教育推進室 アントレプレナーシップ教育推進グループ

Email entre.sui@jim.titech.ac.jp

実践型アントレプレナー人材育成プログラム(PEECs)

Email peecs@lact.bio.titech.ac.jp

リーダーシップ教育院(ToTAL)

Email total.jim@total.titech.ac.jp

キャリアアップMOT(CUMOT)

Email cumot-info@mot.titech.ac.jp