東工大ニュース
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公開日:2020.11.10
東京工業大学ヨット部の男子部員2名が、11月27日から29日まで豊田自動織機 海陽ヨットハーバー(愛知県蒲郡市)で開かれる全日本学生ヨット個人選手権大会に出場します。全日本大会は、全国から選抜された選手が集い、学生トップを決める最高レベルのレースです。
出場を決めたのはスナイプ級のスキッパー、岡田瑛さん(工学院 機械系 学士課程4年)とクルー、鈴木拓己さん(情報理工学院 数理・計算科学系 学士課程4年)のペアです。2人は9月19日、20日に葉山港(神奈川県三浦郡葉山町)で行われた全日本学生ヨット個人選手権大会関東水域予選会レースで優秀な成績をおさめました。レースの成績に応じて与えられるポイントにより、関東水域枠から全日本大会に進む18艇の中に選ばれました。また、11月1日から3日に開催された第85回全日本学生ヨット選手権では、参加した全72艇中10位の好成績をおさめました。
全日本大会には全国から54艇が出場し、11月28日、29日に計6レースを行う予定です。
大学対抗の団体戦である全日本インカレに引き続き、個人戦においても全日本の舞台で戦う機会を頂くことができ、本当に光栄です。この全日本個人戦が私達の学生として最後のレースとなるので、自分たちの実力がどこまで通用するのか、楽しみで仕方がありません。
4年生の11月末という、比較的遅い時期まで私達が満足に活動できているのは、指導教員の先生方のご理解があってこそです。心より感謝申し上げます。この大会で実力を出し切って悔いなく引退し、今後は研究活動にもより一層熱意を持って取り組みたいと思います。
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400名を誇るヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。
ヨット部の活動の様子は、ヨット部ウェブサイトとくらまえ潮会ウェブサイトからご覧いただけます。奮闘の様子をぜひご覧ください。
ヨットレースは、ディンギーと呼ばれる2人乗りのエンジンのないヨットに乗り、風や潮といった気まぐれな流体の中をどう早く進むか、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを決められた順序で、決められた回数を回りフィニッシュの順位を競います。
スナイプ級は、鳥のシギを指す英語名snipeからその名が取られました。2人乗りで帆が2枚のレーシング・ディンギーを用いて戦うレースです。安定感のある艇体とシンプルな構造が特徴であり、国内外を問わず幅広い年齢層から親しまれているクラスです。
舵と主帆(メインセール)を操るスキッパーと前帆(ジブセール)を操るクルーがペアを組みます。