東工大ニュース
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東京工業大学は、皆さまから寄附をいただいた東京工業大学基金を活用し、小中高校生の知的創造性をはぐくむ「理科教育振興支援(ものつくり人材の裾野拡大支援プロジェクト)」に取り組んでいます。
東工大附属科学技術高校は、10月16日、飯山市・株式会社Tスポットとの共催で「飯山市STEAM親子実験教室」を開催しました。
附属科学技術高校は、2018年度より港区の小学校の児童を対象に、継続的に「STEM親子実験教室」を開催してきました。STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を融合し、実生活に密着した理科系の総合学習であり、近年では、そこにArt(芸術またはリベラルアーツ)の要素を加えたSTEAM教育という形に発展しています。
今回は、長野県飯山市において市の小学4年生から6年生を対象にSTEAM親子実験教室を開催し、午前と午後の計2回で合計15組30名の子どもたちと保護者が参加しました。
長野県飯山市の市長・足立正則氏が東工大の卒業生であること、また東工大の卒業生である瀧澤広直氏の経営する株式会社Tスポットのサテライトオフィスが飯山市にあり、そのご縁により飯山市での開催が実現しました。
今回の実験教室は、対面とオンラインを併用するハイブリッド形式で実施しました。長野県内の新型コロナウイルス感染症に関する警戒レベルの状況により、飯山市在住の参加者は十分な感染症対策を施すことで、会場の飯山市企業支援センターに集まることが可能となりました。講師の附属科学技術高校 長谷川大和教諭が東京からオンラインで参加し、児童と保護者は会場または自宅から参加しました。また、児童の学びをサポートするスタッフ(TA)は、東京からオンライン、または飯山市の会場から参加しました。
実験教室では、micro:bit(マイクロビット)という英国BBC(英国放送協会)で開発されたプログラミング教育用マイコンボードが参加者1組につき2台配布され、それをPCに接続し、子どもと保護者が一緒に仲良くプログラミングしながら、温度センサーや光センサー、加速度センサーを用いたもの、親子で無線通信をおこなうものなど、さまざまな装置を製作しました。これまでに対面で実施した際と同じ課題でしたが、ハイブリッド形式であっても、子どもたちはしっかりとやり遂げることができました。
参加した子どもたちや保護者からも高い評価が得られ、充実した飯山市STEAM親子実験教室となりました。