東工大ニュース
東工大ニュース
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院は、2月2日、日本語研修コースおよび初級日本語クラスの科目を受講する留学生による合同「最終発表会」をTaki Plazaイベントスペースにて、ポスター発表の形式で開催しました。
日本語研修コースの受講生である国費研究生2人と特別受講生(修士課程1年)1人は約4ヵ月にわたり週5日、初級日本語クラスの科目を受講する融合理工学系国際人材育成プログラム(GSEP)の学士課程1年6人は1年にわたり週2日、日本語や日本文化を学びました。合同で行った最終発表会では、各自が用意したポスターの内容について、日本語で説明をしました。母国や故郷の紹介、日本での印象的な体験、高校生の時に開発したゲームを紹介するなど、テーマは多岐にわたりました。
2022年度は、この発表会に大岡山キャンパス近郊にある大田区立洗足池小学校の5年生と6年生が参加しました。伊藤聡校長をはじめとする引率の先生方と約100人の児童が留学生の発表を聞き、留学生は小学生からのさまざまな質問に対し懸命に日本語で答えました。この発表会に先がけて、2022年の年末に留学生が同小学校を訪問し、小学生の英語での発表を聞く機会があり、相互に交流することができました。
小学生の他にも、留学生の指導教官や他の日本語クラスを受講する留学生、留学生教育・支援に関わる教職員などがこの発表会に参加しました。
年に2回開講する国費外国人留学生を対象とする日本語の集中講座です。定員に余裕がある場合は、学内から特別受講生を募集します。本コースは、来日直後の学生に対する日本語初級レベルの能力養成を目的としています。コース終了までに、やさしい日本語で口頭発表ができる程度の語学力が身につきます。また、異なる文化背景をもった留学生同士が、日本での生活についての情報交換や、心の寄りどころとなる「集いの場」や「学び合いの場」の機能を果たしています。
授業の中では、外部ボランティア団体によるオンライン鎌倉ツアー、池袋防災館における地震体験、東京国立博物館見学、洗足池小学校などとの交流なども行い、留学生が日本文化に触れる機会も設けています。
今回の最終発表会では、アメリカ、イギリス、インド、タイ、チュニジア、フィリピン、ブラジルと計7ヵ国出身の留学生が発表を行いました。前期同様、色紙やシールを準備し、発表者へのコメントを寄せ書きしてもらう形式を取り入れたところ、訪問した小学生や他の参加者から心のこもったコメントをいただき、留学生への貴重なフィードバックとなり、素晴らしいプレゼントになったのではないかと思います。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。